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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第224話 仲間の輪
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てしまうだろうと思える程。だからこそ、行っていない場所が、シリカの言う通り沢山あるのだ。
「全層。マップの踏破率は、37.2%でした」
リュウキの肩に乗っていたユイも、実に残念そうな声でそう補足をした。
致し方ない、とは言え、心情に反して《眼》を使った事も考慮して、――全てを受け入れたとは言え、やはり もったいないと言う気持ちは、リュウキにもある。だから、ユイの頭を 指先で軽く撫でていた。
「確かに、ゼイタクな話だよなぁ……。でもま、楽しかったぜ? オレは」
両手をバシっ! と腰に当てて、クラインは頷いた。
それだけであれば……良い締めの言葉、と言えるのだが、生憎クラインだから 気持ちよく終える事はない。 リュウキの方を向いて、物欲しそうな、奇妙な表情をした後に、これまた奇妙な声を出した。
「……なぁ、リュウの字よぉ。なんつゥか、その――《フレイヤ》ってのは、ちゃんとモノホンがいる女神サンなんだよな? あのトールのオッサンとは別によ?」
「なんだ。そのことか」
「なんだとはなんだ!! 夢見てもイイじゃねぇかヨぉ!! リュウキには、綺麗な嫁さんがいんだから、わかんねぇんだよぉ!」
盛大に、頬が一気に紅潮する様な言葉を吐くクラインを見て、咄嗟に前蹴りを打ち放つリュウキ。レイナも同じく顔を赤くさせていた。
――それにしても、如何に相手がいないと言え、NPCに走るとは、これ如何に?
と、女性陣は大体が考えていたのだが、口に出さなかったのは優しさだろう。
やや、複雑な表情を見せるのは、ハッカ草を加えているハードボイルドな
弓兵
(
スナイパー
)
だ。
だけど……、まるでお守りを出すかの様に、懐に仕舞っておいた ハイポーションが入った瓶を取り出した。
――……今回のイベントもそうだけど、前回のGGOでのイベントも、沢山共にしてきている。……
彼女
(
・・
)
にも負けない位。
シノンは、そう思った。だから、色々と複雑だけれど、『
今は
(
・・
)
良いよ』 と言う事にした。シノンも第二ラウンドを狙っている、リズに習っている様だ。因みに、このハイポーションは……リュウキに
上げて
(
・・・
)
、空になった瓶に再び詰めた物である。
『……そ、それに、このハイポーションは、いつ飲んだら……///』と、色々と悶えてしまい、やや心中で修羅場になってしまっているのは 別の話。
そして。
「あ、あはは……。ちゃんといるよ? 女神フレイヤだよね。うんアース神族だもん」
クラインに助け舟を出したのはリーファだった。
リュウキ程、覚えている訳ではないが、リーファ自身も沢山見てきた物語の1つだから、それに関してはしっかり思い出しているのだ。
「おーー、そっか。ンじゃ
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