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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第224話 仲間の輪
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べき人が、……背中を守ってくれる人がいたから、立ち上がれた。挫けそうな心を奮い立たせてくれた。

 つまり、キャリバーとは仲間全員で手をつないでいっぱいに輪を作ったその内径を指すんだろう。

 手は、繋ぐためにある。――そう、教わった。
 まだまだ、習うべき事が多いんだ。果てはない。



 言葉に出さずとも、お互いがそう思ったのだろう。今ある一瞬を大切にし、これからも歩き続けていく。この素晴らしい仲間達と共に。




 
 最後にもう一度乾杯を、となった。

 最初は和人が音頭をとったから、と言う理由で、担ぎ出された隼人だ。照れくさそうにしていたのだけれど、それでも この皆で繋がった輪は、隼人も大好きだ。

 

 一生の宝物だといえる。



 そんな事を思えるようになった事に、全てに感謝を――。

 ここにいる全員に感謝の気持ちを頭に描きながら……隼人は、手に持ったグラスをゆっくりと上に掲げるのだった。
 

 

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