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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第224話 仲間の輪
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うけどね。リュウキは、キャリバーは外して読んでたから、連想出来なかった、のかな?」
詩乃は、隼人の方を見てそう聞いた。
「んー……、確かにな。
45口径
(
フォーティ・ファイブ
)
とだけだったよ。確かに、後ろに、キャリバーはつけてなかったかなぁ」
「うん。まぁ そう呼ぶ人も多いし、私は一から調べて習ったから、まだ残ってて連想したの。それに、後はそこから転じて、《人の器》って意味もある。《a man of high caliber》で《器の大きい人》とか《能力の高い人》」
ここで、詩乃の表情が変わった。
和人と隼人を短く素早く交互に見ていた時に、からかう仕草に変わっているのだ。……因みに、はっきりと判ったのは、和人だけである。
少々不味い方向に行きそうだったから 話の方向を変えようと思ったが、無理だった。
「へぇぇ――っ、憶えとこっ」
直葉が関心する様に、目を輝かせていたのだから。そんな時に話を逸らせようものなら、さらに不自然と言うものだろう。
詩乃は、直葉に『多分、試験には出ないかな』と笑うだけだったから、被害は無いだろう……と、和人は思っていたんだが、そこはアテが外れる事になる。
「って――ことは、エクスキャリバーの持ち主は、デッカイ器がないと、ダメってことよね?」
「っ……」
里香に、いわれてしまったのだ。
恐らくは、詩乃が連想させていた事。
「そう、なんでしょうか?」
里香の隣で、次の料理を口の中へと運んでいる最中の佳子が里香に訊いた。
「そりゃ、そーでしょ? 最近どこかの誰かさんが、短期のアルバイトで、どーんと稼いだって訊いたんだけどぉ―。それに〜〜、その誰かさんは、負けたくない、って言ってたよねぇ〜? 《わ〜るど・わいど》な姿を発揮してくれていた
白銀様
(
・・・
)
にさぁ?」
「うぐぐっ……」
和人は、ついに触れて欲しくなかった部分に触れられてしまい、最早逃げ場は無い。
そして、言われた当の本人は『それ、ヤメロ』と里香にモンクを言っていたが、聞き入れてもらえにくそうだ。
因みに、里香の言う『わ〜るど・わいど』
それには勿論理由があった。
その本人、最早判りきった事ではあるが 隼人は、今回
超小型
(
ミニ
)
PCをエギルの店にまで携帯していた。
取引先
(
クライアント
)
とのちょっとしたやり取りがあるから、と言う理由だった。
それは、全員が揃っている時に、丁度 隼人のPCにメッセージが入り、それの応答をしていたのだ。
メッセージの一通目が全部《英語》。
正直、『うへぇ、訳すのが大変そうだ……』と思ってしまった和人だったのだが、一目確認した所で、速攻で返信している隼人の姿があった。今まで、ちょっとし
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