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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第224話 仲間の輪
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、2025年! ――「乾杯!!」」
最後だけ、ちゃっかりと声を合わせたのは、誰だろうか……? ニコニコと笑みを向けられている中心にいる男だろうなぁ……と理解するのには時間は全然掛からなかった。そして、間違いなく背中を押されたのだろうという事も。
そんな珍妙な空気だが、やっぱり笑顔は生まれる。笑顔のまま、全員が大きく唱和するのだった。
「……それにしても、さ」
丁度和人の右隣に座る詩乃がそう呟いたのは、ご馳走達があらかた片付きつつある頃だった。
「どうして《エクスキャリバー》なの?」
「へ? どうしてって?」
質問の意味が汲み取れない和人は、首を傾げた。
そんな時、パスタを口に含み、飲み込んだ所で変わりに詩乃の左側に座る隼人が訊いた。
「それは なんで、《キャリバー》と呼ぶのか、か?」
「うん。そう」
見事的中させた隼人にはやっぱり脱帽……、『も、全部ヤレ』と言っちゃいそうだったが、『負けたくねぇ!』と言う気持ちも出てる為、言い切ってしまうのも難しい。
「ほら、ふつうは、と言うか他のファンタジー小説や漫画だと、大抵《カリバー》でしょ。《エクスカリバー》」
「ああ。確かにな。ん……ゲームでも、殆どカリバーだったと記憶してるよ」
「んー……確かに。オレもキャリバーは、《ALO》が初めてだと思う」
其々が話すけれど、明確な答えは帰ってこなかった。
こればかりは、運営側、開発者側、デザイナーに訊かなければ、正確な答えは判らないだろう。
「へぇー、シノンさん、その手の小説とか読むんですか?」
向かいの席で聞いていた直葉が尋ねると、詩乃は照れくさそうに笑った。
「中学の頃は、図書館のヌシだったから。アーサー王伝説の本も何冊か読んだけど、訳は全部《カリバー》だった気がするなぁ」
詩乃がそう言う。やっぱり カリバーが圧倒的に多いのは改めて判った。
「うーん……、それはもう、やっぱりALOにあの武器を設定したデザイナーの趣味、或いは気まぐれ……じゃないかなぁ……」
「少ないからこそ、より個性的にしたかったのかもしれないな。あの武器は、複数名を持つから」
情緒のない和人、そして より個性的に、目立つ様に と戦略眼を現実でも持っている隼人。やっぱり、現実でも仮想世界でも変わらない事を改めて解って、和人の左隣に座る明日奈、隼人の左側に座る玲奈が笑みをみせていた。
「うん。リュウキくんの言う通りだよね? エクスキャリバー……カリバー、あの剣ってさ? 沢山名前、あったって思う」
「そうだよね。大本の伝説ではもっといろいろ名前があって、あのクエストでは偽物扱いをされていたけど、《カリバーン》もその1つだったと思うかな」
玲奈
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