暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第224話 仲間の輪
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人は『メカトロニクス』と言葉を繋げた。

「確かに面白い、と思ったよ」
「うんうん。やっぱり、それ以上にユイちゃんでしょ? ユイちゃんの為だもんね?」
「ああ。勿論」

 隼人は笑いながらカメラに向かって手を上げ、指を差し出した。ユイが、きっとこの指先に止まっているであろう事を想像させながら。

「パートナー兼、監督のリュウキがいるからな。生半可な物にするつもりはないぜ」
『がんがん注文出してます!』
「ん。がんがん進化させないとな? 和人」
「お、おうっ!!」

 娘に、義息子に。……妹に 色んな人たちに尻を叩かれている為、歩みが止まる訳はなく、常に全力になっている状態だ。息が切れるかもしれないけれど――……目的地には、最速、最短距離でたどり着けると言う事は、何処かで確信めいていた。

 世界最高峰の技術者(プログラマー)。いや、枠に収まっていない男、隼人がいる。だけど、それでも 決して彼をずっと頼るのではなく、技術を吸収する。――あの世界でしてきた様に。

 一度は、無理だと言ったものの、無理と決めてしまったのは自分だ。……だから、出来る、と決めたら、きっと出来る。そして、成長出来るのは楽しいものだったから。技術はまだまだ敵わなくとも、それでも 肩を並べる部分はある事が見つかって、また嬉しかった。

――最終的目標は、自らの手で。いや、自分達の手で、触覚の部分。つまり、自走端末が人型、ロボットとなり、ユイが実際に現実世界に降り立つ事。
 
 心を通わせるユイの様なAIは、この世界でまだまだ生まれると思う。そんな時、現実でも心を通わせる事が出来れば、と心が躍る。

 流石に、ロボットを作る様な設備は少々無理な所があるから、システム面だけでも、しっかりと準備するのだ。


 と、妄想を膨らませている間に、明日奈(アスナ)玲奈(レイナ)遼太郎(クライン)里香(リズ)佳子(シリカ)とメンバーが全員揃った。

 そして、商人の鏡、プロのエギル(アンドリュー)が、きっちり午後3時までには、それも全員が丁度到着した所で、しっかりと二つテーブルをくっつけた卓上に料理や飲み物、、全てが並べられた。

 全員が脱帽し、全員が店主に拍手喝采だ。

 乾杯の音頭を、しれ〜〜っと 視線を隼人に向け様としたのだが、詩乃と玲奈の間にすぽっと入ってしまって隠れられ、やんわりと拒否されてしまった。

 このいつものメンバーであっても、無理なの〜? と思った様だが、色々と確実にいわれる面子だからこそ、と言う所もある様だ。

「っというわけで」

 気を取り直すように、キリトがノンアコールを注いだグラスを掲げる。

「祝、《聖剣エクスキャリバー》とついでに、《雷鎚ミョルニル》ゲット! お疲れ
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