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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第224話 仲間の輪
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地上世界アルヴヘイムを照らす太陽の温もりがこの世界に顔を出したのだ。
「ん……、あの城の形状は、逆さピラミッド。だが、その上には同等サイズの構造体を隠していた様だな」
崩れ落ちるスリュムヘイムを見て、地上の大地に突き刺さり、見えていなかった部分が顕になった それを見て リュウキは呟いた。
「あ、それ、オレも思った。……アレ、相当広いぞ? 降りるだけのダンジョン構成で良かったよ……」
「まぁ、時間も限られていたしな。それはそうだ」
完全に顕になったスリュムヘイムは、正八面体の形をしている。ダンジョンを走破する時に、得たマップ情報によれば、各辺の長さは300m。つまり、上下の頂点間の距離は、一辺300mの正方形の対角線だ。
正直、いまさらどうでも良いが、計算を進めると、東京のスカイツリーの特別展望ロビーにも迫る程あるだろう、予想される。
「うへぇ……、ヨツンに降りる時に通った階段よりも、大変かも……」
「あはは……、スカイツリーもとっても、大きいから」
肩をすくめるリズと、苦笑いをするレイナ。
延々と降り続けた階段だが、ものの5分程しか掛からなかった。敵もいなかったから、それを考慮すると、それだけで大変だ。
「ほら、キリト。いい加減自分の力でも起きろ。エクスキャリバーを持ったまま、キリトを引っ張るのはきつい」
「自分で倒した癖に……」
キリトが、ぼそっと言った所で、リュウキは手を離す。
「……じゃあ、そのまま寝てるか?」
にこっ、と本当に輝いているリュウキの100万ドルの笑顔?を向けて、キリトをエクスキャリバー事、踏みつぶそうと構えるが、キリトは盛大に寝そべったまま両手を上げた。
「か、勘弁勘弁! す、
踏みつけ
(
ストンプ
)
は もう十分だよ……」
何度もスリュムから受けているからこそ、暫くは味わいたくない攻撃、と思った様だ。
そんな、キリトとリュウキの珍妙なやり取りをしている間にも、笑顔は続いていた。
そして、暫く形状を保ってはいたのだが、遠雷の様な轟音を響かせながら、崩壊し、そして、グレートボイドに向かって落下し続けていく。
「でも……あのダンジョン、あたしたちが1回冒険しただけでなくなっちゃうんだね……」
正直広すぎるのも、考えものだ。と思っていたリズだったが、苦労した分、感慨深い物もあったらしく、小さく呟いていた。
「ちょっと、もったいないですよね。行ってない部屋とか、いっぱいあったのに……」
シリカも同じ気持ちだった様だ。ピナをぎゅっと抱きしめながら、そう言っていた。
ダンジョンに関しては、完全にズルだと思える方法で走破していった。ユイとリュウキのコンボ。……制作したカーディナルでも、多分、涙目になっ
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