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Epico?進撃のフローリアン娘〜Uminari City tour〜
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ムは茶菓子として用意されたクッキーを頬張り、アイルは紅茶を飲みつつ、グランツ博士からの思い出話に満足そうに頷いた。

「え、ちょっ、知らないことも・・・って、どういうこと?」

「えっと、キリエ、それにアミタも知らないかもしれませんが、私たち、結構前に博士から聞いてました、2人の小さい頃のお話・・・」

「博士ぇぇぇぇぇぇーーーーーーッ!」

グランツ博士はかなり面白い人柄のようだ。モニターに映る彼はとても優しい表情をしている。事件当時、アミタやキリエから聞いていた通りの人物像だ。だから直接会って話してみたいな、と改めて思う。もちろん今の俺としてではなく、“戦天使ヴァルキリー”をシェフィリスと共に開発した当時の私として。

『コホン。娘たちとの思い出話はまだ尽きないが、もう1つの感謝をしなければね。・・・ルシリオン君』

俺の名前が呼ばれた。モニター越しにグランツ博士と目が合う。グランツ博士が身を屈め、『この子、エフェルヘリンズを送ってくれたことで、今の僕が居るんだ』二頭身の人工精霊・エフェルヘリンズを抱え上げた。

『マスター! お久しぶりです! 私はこっちの世界で、博士やお嬢さん達と楽しく過ごしてまーす!』

『この子の魔術、コード・エイルと言ったかな。その魔術のおかげで僕の不治の病は治り、こうして元気で過ごせている。本当にありがとう』

『マスター。こちらとそちらとは時か――・・・あー、距離があり過ぎる所為でリンクに不具合が生じています。けど、元気でやってます!』

『では! そろそろ君たちチーム海鳴の協力のおかげで、エルトリアがどれだけ救われたかをお見せしよう!』

エフェル、何か言い直したな。何を言おうとしたんだ? まぁ、ちゃんと役目を果たしているのであれば問題は無い。グランツ博士が指を鳴らすと映像が切り替わり、エルトリアの腐食した大地、そしてグランツ博士の研究やユーリ達の協力の元に再生していく大地への経過といった記録映像が流れる。
グランツ博士とディアーチェ、それにシュテルやユーリが何かしらのデータを眺めながら話し合っているもの、アミタとレヴィとフラムがモンスターを狩っているもの、キリエとアイルが砂漠に植木をしているものなど様々だ。

『どうだっただろうか。完全に再生するまではまだまだ時間は掛かるだろう。それでも徐々にだが再生を始めているんだ。これもアミタやキリエ、ディアーチェ達、そしてチーム海鳴のおかげさ。今はまだ君たちを招待できないのが残念だ』

グランツ博士のそんなメッセージが流れると、また彼とエフェルの映像へと切り替わる。

『しかし! いつか必ず君たちをここエルトリアへ招待したいと考えている。それまではこの記録映像だけで許してほしい。それでは最後になるけど、改めて感謝させてほしい
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