◇1-3◇ 始まり
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ていた。
「おい、吉野。」
相手は、後ろにいた茶髪で、紫のマウンテンパーカを羽織っている吉野と呼ばれた少年に声をかける。
「はい?副長。」
どうやら、この男性の役職は副長のようだ。
「もしかして、人透班に何かあったか?」
「え?そんなことは...ちょっと待ってください。今連絡を取ります。」
吉野という少年は携帯電話を取り出せば、何やら誰かと会話を始めた。
ほのかはしばらくの間、男性の目の前で俯いていた。今が逃げるチャンスかもしれない。
しかし、逃げたら何やら敵と見なされて、殺されてしまうかもしれないのだ。
そう思うと、やはりほのかの足は動かなかった。
「副長!どうやら、敵に人透部が襲われたようで、活動停止になっていたみたいです!」
「やはりな。こいつが俺らの姿を見れてるのは、それが原因か。じゃあ、今回の敵の目的は、四神じゃなく、人透班の連中だったということか?」
(じんとうはん、って何だろう…)
ほのかは、こんな状況であるのいうのに、なぜか聞いたことのない単語を気にしていた。
「ということは...本当に赤の他人なのかもしれないな…」
副長と呼ばれている男性はじっとほのかを見つめた。吉野という少年は後ろで私のことを不思議そうに見ている。
「…いや、一応だ。捕らえろ。」
相手は少しの間迷っていたような感じだったが、結局ほのかは周りにいた複数の人に拘束されてしまい、そこから恐怖のせいか、意識がなくなってしまった。
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