1部分:第一章
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彼はにこりともしない。笑いもしない。今回もだった。
「漫才も駄目か」
「じゃあ何がいいんだ?」
「落語も駄目、漫才も駄目」
「じゃあ次は」
「漫画か?」
一人がそれを話に出した。
「漫画はどうだ?」
「漫画か」
「それか」
「ああ、ガキデカとかマカロニほうれん荘とかな」
やや古い作品が挙げられている。ややどころではないかも知れないが。
「他には嗚呼!花の応援団とかな」
「あと東大一直線もいいか?」
「コロコロコミックとかな」
とにかく高校生の世界ではない漫画や雑誌の名前が出てだ。
彼に対してうず高く積んだそれを指し示し。そうして言うのだった。
「読んでくれ」
「・・・・・・・・・」
「いいから読んでくれ」
相変わらず無言の彼に勧める。それに乗ってか。
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