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ほね・骨 ・Bone!!〜【30万人の骸骨が、異世界に移住した結果がこの有様だよ!】
14話 経済支配-1 「太陽は俺の部下だ」
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ているのだ。
デスキングは地球でいう所の……神話=歴史だった頃の人間さん、もとい骸骨なのだ。
だが、今までの短い会話でわかった事がある。
(俺が太陽を従えていると……本気でデスキングとルビーちゃんは信じているのか……なにそれ怖い)
デスキングの期待はともかく、ルビーに見栄を張りたいワルキュラとしては、この勘違いをここで是正するのはまずいように感じた。
だって、今の自分は骨なのだ。肉がない骸骨に過ぎないのだ。
太陽すら従える凄い奴だと勘違いされた方が、可愛い女の子達と末永くよろしくやれる。そうに違いない。
「デスキング」ワルキュラは言葉を選びながらゆっくり続けた。 「あれは偽の太陽だ」
「に、偽物の太陽っ……?」 デスキングは恐る恐る疑問で返す。
「夜に輝く太陽など存在する訳がないだろう?」
ワルキュラはこんな事を言っておきながら――太陽が二つある惑星だったらどうしよう、という感じに少し悩んだが、日本人が生息している星だから、たぶん、そういうオチはないだろうと判断した。
「た、太陽殿は反乱を起こした訳ではないっ……?」
「うむ、太陽は反乱など起こしてはおらぬ。
太陽が活動するのは、昼間のみ。夜の空で活動する事はありえないのだ」
ワルキュラは隣にいるルビーの顔をチラッと見た。
純粋に彼の事を尊敬する視線を、紅い瞳から放っている。
もう、後には引けなかった。
太陽は俺の部下。そういう設定にする事にした。
「で、では、あの偽の太陽は一体っ……?」
「う、うむ、それはだな。
そうだ、ヤスに聞け。奴なら分かりやすく話せるはずだ。
クレア、ヤスを呼んで来い」
全部、現実的な天文学の知識がありそうな日本人に放り投げる事にした。この異世界に長年、住んでいるなら『人工太陽』の事も知っているはず。
そして、この時からだ。
ワルキュラが日本人達にも、いろんな仕事を放り投げ始めるようになったのは。
大きな組織を運営する都合と、ルビー達とイチャイチャして過ごしたい。
その二つの願望を叶えるために、日本人達はこの異世界の地に、産業革命を起こす事を強いられているんだっ……!
(そうだ、戦力足りないし、あいつらも働かそう。
日本人だし、きっと水爆とか作れるよな?
部品や設備足りなくても、日本人ならきっと何とかしてくれる。
アヘン紙幣ばら撒いて、俺のところの給料体系に組み込んでやるか)
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