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ほね・骨 ・Bone!!〜【30万人の骸骨が、異世界に移住した結果がこの有様だよ!】
10話 祖国戦争  序戦 -6「熟練した弓兵によるロングボウの最大射程は500m?」
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ワルキュラに失望される事を恐れたデスキング。スケルトン大陸軍を指揮する彼は、骨の両手を前に出し、照準を人間の兵士達に定めて

「ダークボール!」

無差別殺戮用の暗黒魔法を使おうとした。しかし、頭上に輝く人工太陽が発動を妨害。効果は発揮されず、恥ずかしい思いをする。
すかさず、副官のリッチがツッコミを入れた。紅い帽子を被った骸骨さんだ。

「だから魔法は使えないっス!
あの人工太陽がある限り、俺らの魔法はほとんど使えないっス!」

「くっ……!」

デスキングは焦燥に駆られる。ノーライフ・オンラインの最終決戦で無残に『水爆』で蒸発して、ワルキュラの役に立てなかった負い目があるだけに、絶対に勝利しなければいけない場面だ。
失敗は許されない。

(私はここで負ける事は許されないのだ!
これはあの方が与えてくださった最後のチャンスだぞっ!)

槍を掲げて、迫り来る敵軍。スケルトン大陸軍の物資は、最終決戦の時に大部分を使い果たしたり、死んだ時に落とした。
爆弾や銃よりも安価な魔法に依存していたから、こういう状況は相性が悪すぎる。
あと少ない残り時間分で取れる手段がデスキングには思いつかない。ロングボウの乱射で時間を稼げても、着々と人間の軍勢は、イナゴの群れのように跳ね橋へと押し寄せようとする。

「ふふふふふっ!お困りのようですね〜!」

勝気な女の声がした。デスキングはその方向へと顔を向ける。
そこに居たのは、バランスの良い体型をしたエルフの金髪美少女。緑色の高級感溢れるドレスを着ている。
魔法開発班のアトリだった。

「アトリっ!なぜ、ここにいるっ!?」

問われたアトリは、指でVサイン作って返事する。

「なんとっ!陛下からの命令でっ!魔法開発班が溜め込んだ在庫を持ってきたのです!」

よく見たら彼女は分厚い手袋をしている。
それが何もない空間に突き刺さった。異次元(アイテムボックス)に収められたアイテムがそこから出てくる。
それは――今の状況を覆す可能性を持つ。
日本人の日常生活でも有り触れた道具だった。デスキングも喉から骨の手が出るほどに欲しい最高のアイテム。
その反応を見て楽しんだアトリ。彼女は妖しく微笑んで

「これを上げるのです。
だから……陛下に戦勝報告する時に、私の名前を必ず出して欲しいのですよ?」

(陛下っ……!ありがとうございますっ……!
私に今度こそ勝利しろとっ……!そう言っておられるのですなっ……!)

デスキングは心の中で泣いた。恐らく、骸骨に涙腺があったら涙を流すレベルで感激している。






「ワルキュラ様。跳ね橋を燃やすのは……ダメなんですか?
普通にタイマツで放火できますよね」

「ぼ、防衛の判
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