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ほね・骨 ・Bone!!〜【30万人の骸骨が、異世界に移住した結果がこの有様だよ!】
9話 祖国戦争 序戦 -5「ピィザな人々」
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砂漠に陣を構えるピィザ王国軍。砂漠は砂漠でも、ここら辺は膨大な川が合流し、巨大な大河川ナイルンへと変貌する場所。
古代エジプト文明みたいに、川は生活用水であり、農業用水であり……『超巨大な水の道』なのだ。
大量の小舟を浮かべれば、大規模な物資輸送ができて経済発展しやすい。
水上の流通網を制した方が勝利する。これがセイルン王国の常識。
現在の川の支配者はピィザ軍。その長であるピィザ王が陣営にいる。
彼は他者にインパクトを与える大きな青い瞳。真っ赤な髪の熊のような大男だ。黒くて薄い鎧を着ている。
片手に火酒を持ち、それをグビグビ煽り、部下の報告を喜んでいた
「跳ね橋が落ちているのか!!そうか!そうかっ!よくやった!
破壊工作は成功したようだな!
余の英雄譚の一ページに名前を残す栄誉をくれてやろう!
秘書官っ!ヤスが犯人と書いておけ!良いな!」
跳ね橋を支える鎖が切れて、水堀の上にかかったままの状態を喜んだ。
その名をコルニチョーネ・ピィザ三世。大陸北部の統一による大帝国建設を夢見る青年である。
千年先の人間達に語り継がれるような、そんな男になりたいと思っている英雄願望者……一応、表向きは、ピィザ国を更に豊かにするために、セイルン王国に攻め込んできた。
個人的な欲望と国益が合致した結果である。
今のピィザ王国は大きな国内問題を抱え込んでいない。
こういう国は、歴史を見渡しても、ほぼ必ず戦争すると言っても良いくらいに戦争しちゃう。
むしろ『何時、戦争やるの!殺るなら今でしょ!さぁ戦争だ!』と指導者が考えちゃうのが血塗られた人類史。
ピィザ三世の取った行動は、人間としてはよく有り触れた行為なのだ。
「陛下、連絡員から妙な連絡が入っております」
無表情の軍師チィズがピィザ三世に頭を垂れ、恭しく話しかけてきた。
頭がツルッパゲの男で、外国出身で、軍師という読者には分かり辛い三重苦を背負っている。
「なんだ?チィズ」
「カイロン内部にいる連絡員から、手旗信号で奇妙な報告がありました。
最初は誤報かと思ったのですが……複数のルートで同じ事を伝えておりますので、念の為にご報告申し上げようかと」
「さっさと言え。余は楽しい楽しい勝ち戦の最中なのだぞ?」
「では申し上げます。
『邪神、降臨せり』『都は魔都と化した』以上です」
チィズからの報告を聞き、ピィザ三世のなんとっ!意外とっ!常識的な脳みそがっ!一瞬で判断したっ!
「チィズ!そんな誤報を報告するな!
天使ならまだしもっ!邪神などいる訳がおるまい!どうせ迷信か何かであろう!
これだから古臭い習慣に染まった人間は嫌なのだ!」
炎のように怒ったピィザ三世は、チィズ軍師を下がらせ、近くに居る書記官に
「この戦はこう
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