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ほね・骨 ・Bone!!〜【30万人の骸骨が、異世界に移住した結果がこの有様だよ!】
8話 祖国戦争 序戦 -4「聖なる太陽」
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少ない。既に状況は動いている。
人工太陽を生み出せる敵軍は、恐らく地球の軍隊すら超越し――
(んっ……待てよっ……?)
ここでワルキュラは違和感に気づいた。
人工太陽が核融合や攻撃魔法の産物なら、首都カイロンに直接打ち込めば良い。それで全て解決するはずだ。
金のなる木である首都を壊す気がないなら、城壁だけぶっ壊せば昼間のうちに全ては終了していたはず。
これが意味する事は――
(俺……相手を過大評価しているんじゃ?)
ワルキュラの何もない眼窩が、遠くから押し寄せる敵軍を見つめる。
装備は弓、槍を中心とした中世感溢れる武装の兵士達。魔法が発展しているならもっと良い装備を持たせるはずだ。
軽騎兵が側面に展開しているが市街戦では役に立たないから、突入してくる気配はない。
つまり勝ち目はある。謎の技術を持っている敵だが、そんなに万能ではなさそうだ。
「……クレア、デスキングに伝えろ。
スケルトン大陸軍に防衛を一任する。
デュラハン機動軍は待機状態を解除。城門から先に敵を通すなと伝えろ」
「うん、わかったお父様」
今、ワルキュラが取れる手は全て打った。残りは緊急時のための予備兵力。
最高司令官の仕事は、細かい指示を出す事じゃない。
全体を見渡し、全体の事を考え、責任を取る事。
部下達は、命令だけを忠実にこなす、お人形さんじゃない。
ちゃんとこういう日のために、仕事をぶん投げて自分たちで判断できるように訓練させてきた。
(いきなり水爆使ってくるような相手だったらどうしようっ……)
でも、ワルキュラの脳裏には不安がよぎる。
ノーライフ・オンラインの最終決戦。プレイヤー達が使ってきた水爆による一発逆転。
ほとんどの階層が消し飛んで、デスキング達も恐らく蒸発して消えてしまった大惨劇。
あのような事態が起こる可能性があると思うと……白い骨の腕がプルプル震えた。守りたい娘達をまた失う不幸。
絶対に繰り返したくない。
「大丈夫ですよ、ワルキュラ様」
その優しい声に、ワルキュラは左隣を振り向いた。
ルビーの紅い瞳が見つめてくる。
「デスキングさんは名将ですから……信じてあげてください。
一度失敗しちゃいましたけど、あの程度の敵に屈する骸骨じゃありません」
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この話のコメントまとめ+作者の感想
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【小説家になろう】幼女戦記「アニメ化企画」
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