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ほね・骨 ・Bone!!〜【30万人の骸骨が、異世界に移住した結果がこの有様だよ!】
6話 祖国戦争 序戦 -2「強敵!ピィザ王国!」
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番可愛らしいですよ?
ぼ、僕はそう思います」
「ルビーの事をお母様と呼ぶのは嫌だっ……呼ぶくらいなら取り付いて殺すっ……」
ヤンデレ。それは好きな人が恋敵に奪われるくらいなら殺してしまえ!という行動を実践できる女の子。
何時の日か、彼女の心の病を解かないといけないなぁ〜と、ワルキュラは書類作りながら思った。
女心は難しい。秋の空。
(そうだな、うん。精神科のお医者さんと相談しよう。誰か、日本人の中に医者はいませんかー?)
〜〜〜〜〜〜
目の前で繰り広げられる光景にセイルンは恐れた。恐怖した。小便が垂れた。
化け物どもが『なにもない』空間で『クレア』という存在と会話している。
(ワ、ワシはどんな狂気の世界に踏み入れたんだっ……!)
試しにセイルンは、何もない空間で両手を振ってみた。
そうすると――温和そうなルビーが突然、怒り出して
「じょ、女性の胸に触るのはやめてください!
死にたいんですか!その娘、怒ると怖いんですよ!」
化物
(
ルビー
)
の怒声。セイルンは腰を抜かして床に倒れ込んだ。
(ワ、ワシ、オッパイを触ったっ……?)
しかし、セイルンの両手にはそんな感触はなかった。
確かにこの空間には何も存在していなかった。女性特有の柔らかい胸に触れた記憶もない。
つまりそれが意味する事は――
(触れる事も見る事もできない透明な化物がいるっ……!?
あわわわわわわわっ……!)
胃が痛くなってくる。セイルンの頭がストレスで血圧が上がる。
どこに透明な化物がいるか分からない。それはトイレにもいるかもしれない。
井戸の傍で聞き耳を立てているかもしれない。
……透明人間が無数に国中を歩き回っているとセイルンは妄想した。
つまり、うかつな発言をすれば死ぬという事である。
読者の日本人に分かりやすい例がある。
北朝鮮。あの国も……一番偉い人の悪口を言った。そういう告げ口があっただけで粛清されたり、強制労働させられる施設に放り込まれ数年以内に死ぬ。
セイルンが脳裏で考えたのは、いままでやった自分の所業から来る『負のイメージ』。
かつて彼も父親が倒れ、王座を継いだ時に古い家臣を次々と粛清。減った家臣の代わりに自分の派閥の貴族達を高い地位につける恐怖政治を行った事がある。
(ワ、ワシには気を休ませる暇もないのかっ……!?)
ストレスが溜まりすぎたセイルン。24時間監視された生活が待っていると勝手に思い込んだ。
ワルキュラの不興を買えば人生終了。
今までみたいに独裁者がやりそうな事……国家予算を使って巨大な銅像を建てたり、メイドさんに手を出してエッチィ事したり、人民達に貢物をさせて懐を暖かくする『日常』は一欠片も戻ってきそうにない。
(ワ、ワシのバラ色生活
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