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ほね・骨 ・Bone!!〜【30万人の骸骨が、異世界に移住した結果がこの有様だよ!】
2章 祖国戦争 35万 VS 1万
5話 祖国戦争 序戦 -1 「お前は既に包囲されている」
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いな?」
「はぃぃぃぃぃぃ!!分かりましたぁぁぁっ!!!」床に何度も頭を打ち付けて、血を流しながら承諾しまくるセイルン。
(おお、話せば分かる人間だ。珍しい。
きっと、他国から拉致して奴隷にする事を、犯罪だと思わなかったのだろう。改心の余地があるな。うん)
そう思ったワルキュラは、土下座しまくるセイルンに、先ほどの要望を丁寧にして語りかける。
「ところでダンジョンとかはないのか?(レベル上げしたい)」
「ダ、ダンジョン?」初めて聞く単語に、セイルン王は戸惑う。
「無数の魔物が彷徨っていたり、トラップがあったりする場所だ。
巨大洞窟や地下遺跡とかでも良いぞ?ああいう場所には色んな生物がいるはずだ」
「ち、地下遺跡!?」
セイルン王は嫌な予感がした。
地下遺跡。それは目の前のワルキュラと同じ気配の存在がプンプン漂う場所。そんな化物が二つも存在して巡り合うなんて事があったら――
(王国、いや、世界がワシの代で……滅ぶ?)
そうセイルンは本能的に理解する。ワルキュラ1人ですら対処できないのだ。
それが倍に増えたら厄介事は倍を通り越して無限大である。現実の1+1の結果は2ではないのだ。
だからセイルンは言い訳してごまかす事にした。
「ずいませんっっっ!
地下遺跡は以前、一週間前に召喚した自衛隊と名乗る奴隷どもが占拠して以来っ!封鎖しております!
そ、そうだ!王都の外をご覧ください!
殺しても良い人間が十万人以上おります!」
(俺、人間を殺せないから、わざわざ魔物とか求めているのに……本末転倒だろ!?
なんでこんな会話になる!?)
ワルキュラはげんなりしながら『殺しても良い人間』という単語が気になった。セイルン王の案内で王都の高い塔まで歩く事にした。
その後ろをルビーと親衛隊の吸血鬼達が嬉しそうに付いていく。
宮殿の外は夕方。でも、太陽光が大活躍している日時。吸血鬼達はステータスが低下して、体がダルかった。
(ワルキュラ様の前で情けない姿を見せる訳にはいかないっ……)
(太陽めっ……!ワルキュラ様の傘下に下った癖にっ……!なぜ私たちを攻撃するんだっ……!)
(やはり太陽は所詮、太陽という事かっ……!)
(血を飲みたい)
(ルビー様の美味しい血をゴックンゴックンしたい)
うわぁ……太陽は今日も、アンデッドの皆さんに厳しい。
王都の物見塔。火事や戦争などの有事に使う事を前提にした高さ50mの塔である。
細長い建物の中を螺旋階段がグルリっと広がっており、そこをワルキュラとルビーは時間をかけて登りきった。
「さぁさぁっ!ワルキュラ様っ!
こいつらをどうか殺してくだされ!魂を食べても良いですぞ!」
満面の笑みのセイルン王。その彼
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