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ほね・骨 ・Bone!!〜【30万人の骸骨が、異世界に移住した結果がこの有様だよ!】
2話 国盗り物語-2 アンデッド「太陽さんが辛い
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逆らえば『馬鹿王子みたいに蹴り殺される』そう判断するのは容易い事だった。
だが、邪悪に屈するのは宗教的な意味で駄目だ。絶対、神様が激怒して死後は地獄行きである。
だから、皆、セイルン王の方を見た。
セイルン王は宗教で権力を維持している国のリーダー。つまり、神の地上代理人だ。
そんな彼に、人間達が眼で『どうすれば良い?』と問いかける。
セイルン王。彼は後にテレビ番組で放映されまくる、そんな歴史的な決断をする事を強いられた。
(頭を下げれば今は生きれる。だが、王の権威は失墜する……)
セイルン王は困った。息子の死は今はどうでも良い。
たくさんいる後継者その1だし。ハーレムで大量に子供を作ったから、まだまだ予備はある。
でも、武力による徹底抗戦は――諦めるしかない。
(先ほどの少女が……この化物どもの平均的な強さだとしたら……勝てない)
きっと、外見が怖いスケルトン達はもっと強いのだろう。城壁を殴っただけでぶっ壊せる存在に違いない。
王にはそう思えた。
なぜか、どの化物もプルプルと身体が震えているが、先にこちらから攻撃を仕掛けたから怒っているんだろうなぁと判断できる。
武力も駄目。話し合いも駄目。
ならばやるべき事は一つ。
セイルン王は玉座から立ち上がり、ジャンプっ!
日本人奴隷から会得したジャパニーズ土下座をその場で実行した。
(ワシの権威が終了したっ……!セイルン王朝終了っ……!)
王が土下座した事で、兵士や貴族達も場に跪き、ワルキュラへと向けて頭を垂れる。
広場の外縁部にいた市民や日本人奴隷も、新しい
権威
(
ワルキュラ
)
へと頭を下げる。
人類の歴史だと『こういう場面で頭を下げない奴』は粛清リスト入りするし、彼らの場の空気を読むスキルは高かった。
ちょうど良いタイミングでワルキュラが、気絶するのをやめ、眼を真っ赤に邪悪に光らせる。
それが人間達には
((化物が喜んでいる……これが新しい支配者……?怖い……っ!背筋が冷たいっ……!))
……この時、場にいる全ての人間達は確信した。
下手をすれば、人間の地位は奴隷。いや、最悪の場合『家畜』にまで転落する。
これは人間の時代の終わりの始まりであり、邪悪な神による暗黒時代の始まりだと――本能的に理解できた。
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この話のコメントまとめ+作者の感想
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