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ほね・骨 ・Bone!!〜【30万人の骸骨が、異世界に移住した結果がこの有様だよ!】
2話 国盗り物語-2 アンデッド「太陽さんが辛い
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広場を埋め尽くす骨の軍勢。
それを見た人間。特にセイルン王は恐怖で身体が震え、胃が痛くなってきた……主にストレスが原因で。
(お、終わった……!やはり異世界召喚は禁忌の魔法だったんだっ……!
ワシの代になってとうとう災厄を引き当ててしもうた……!
あわわわわわっ……!)
その茶色い骸骨達をよく観察すれば、ステータスがダウンしすぎた影響で、骨で構成された手足がプルプル震えている。
骸骨達がとても辛そうだという事が分かりそうなものだが……セイルン人は、蠢く不死者の存在そのものを初めて見たから無理もなかった。
何せ外見が怖すぎる。
スケルトン達の外見は、人間の死んだ後の姿だ。何時か自分もああなるという『根源的恐怖である死』の象徴。
夜に目撃したら一人でベッドに入って眠れなくなりそうな外見をしている骨達が、プルプル震える。もうこれは――
(ワシらが怯えて恐怖している様を見てっ……!
化け物どもが喜んでいる……っ!?あわわわわわっ……!)
怖い邪神が従える『なんか強そうな』死者の軍勢。そんな感じに見えた。
そんなものに打ち勝てる存在は、神話に存在する神々くらい。
今のワシの心境は、象に無造作に踏み潰される寸前のアリさん。
いや、それよりもっと酷い。きっと山に潰されるアリさんだ。
(ど、どうする?どうする?どうするぅー!?)
@セイルン王は天才的な発想で、邪悪な軍勢を撃退した。
Aどこからか、神様がやってきて無償で助けてくれた。
?B現実は非情だった。あきらメロン
(ワシが諦めてどうする!?)
確かそう。三世代前くらいのご先祖様も、本の中でこう言っていた。
『諦めたら、そこで人生終了ですよ』『そして、無理なものは無理なのです。諦めろ』と。
武力での排除が無理ならば、譲歩しまくって妥協を引き出せばいいじゃないか。
(そうだ、まだ交渉の余地はあるかもしれない……)
そんな楽観的な発想をしたら――
「お、お前らぁー!何とかしろぉー!
その化物どもを殺せぇー!」
セイルンの息子。馬鹿な事で有名なフミィダイ王子が状況を悪化させた。完膚なきまでに話し合いの余地をぶっ潰した。
しかも、命令を出しても……兵士たちが恐怖に支配されていて、足が前に全く進まない。
最初から絶対に負けるとわかっている戦いに挑戦できるほど、彼らは勇敢ではなかった。命に見合う給金払える国なんてこの世には存在しないだけに。
「は、早く動け!お前らっ!
なんで動かないんだ!」
焦るフミィダイ王子。王政の絶大な権力で今まで好き放題やってきたから、状況の変化に頭が対処できていなかった。
兵士達が眼で『お前がやれよ、豚』と語っているが、王子の相手の心情を察するスキルはレベル0。
逆に剣を所持した
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