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ほね・骨 ・Bone!!〜【30万人の骸骨が、異世界に移住した結果がこの有様だよ!】
プロローグB「夢終わる時」
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消滅する魔剣だ!
俺はこの剣を得るために百万円払ったんだぞ!夏のボーナス全部注ぎ込んでな!」

「なるほど……貴様らにも切り札があったという訳か……油断した俺が馬鹿だったな……」

だが、HPゼロになったといえども、ワルキュラはエンシェント・リッチ。
全身の魔力が抜けて死に至るには、あと三分ほどかかる。軽戦士とやり取りする余裕はあった。
軽戦士は己の仕事を全てやり遂げたという達成感とともに、目の前の汚物(ワルキュラ)を吐き捨てるような目線で見下してくる。

「お前は史上最悪の犯罪者『鳳凰院』に加担したクズとして、歴史に名前が残ると思うぜ?
なんで……貴様は大人しく自殺しなかったんだ?
そうすれば大勢の人が死なずに済んだのにっ……!」

「ふん、犯罪者の汚名だと?
そんなものは……全てどうでも良い事だ……」

「うるせぇ!人生の最後くらい被害者に謝罪しろよ!
お前らが必死に反抗するせいで、俺の友達も恋人も全部死んだんだ!
さっさと自殺していれば良かったのに!」

それはあまりにも理不尽すぎる罵倒だ。
ワルキュラだって大切な娘を何人も失った。三十万人居た部下は全て居なくなった。
その上、自身が死んだとなれば……ルビー達の犠牲は全て無駄だったという事になる。

(何のために……彼女達は死んだ……?)

目の前の男が、ワルキュラには、高校で自分を虐めまくった不良達みたいに思えた。
トラウマが蘇って殺したいほど憎い。だが体が動かない。唯一動くのは口だけ。

(嫌だ。誰かを憎んだまま、この世を去るのは嫌だ)

それは自身が最後まで人生の敗北者の証だった事に他ならない。
苛められっ子のまま終わるのは嫌だ。
好きな娘を守れずに、二度も死ぬなんて真っ平だ。
せめて、死ぬならば、死ぬならば、死ぬならば、好きな女の胸に抱かれて逝きたい。

「……妹が生きていれば……あの不良達と会わなければ……あの高校に入学しなければ……こんな結末を迎えずに済んだのかっ……?
ルビー……プラチナ……アトリ師匠……ラーラ……クレア……お前達と過ごした日々は……輝いていて美しかった……」

「被害者に懺悔して死ね!このクズ!
何、女の名前を言ってるんだよ!」

軽戦士がワルキュラの身体を蹴り飛ばした。床に倒れた衝撃で、身体を構成する膨大な骨がバラバラになる。

「俺の魂を……お前たちの所へと導いてくれ……。
もう虐められるのは嫌だ……何かを手に入れても失う人生なんて……辛いだけだ……」

ワルキュラはもう周りの事を何も聞いていない。
現実逃避して、最後は妄想の世界へと逃げてしまった。

(……今度こそ……皆と一緒に生きたかった……)

眼窩から赤い光が消え、ワルキュラを構成する骨は、死んだ骨になっ
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