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ほね・骨 ・Bone!!〜【30万人の骸骨が、異世界に移住した結果がこの有様だよ!】
プロローグB「夢終わる時」
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円卓を間に挟んで殺し合いを開始した軽戦士とワルキュラ。
最初に先手を打ったのは……当然、優れた遠距離攻撃を持つワルキュラだった。
「
地獄矢
(
ブラックアロー
)
!」
膨大なMP任せに魔法の矢を数千。それを全て前方へと高速で解き放つ。
三つ浴びれば、軽戦士が死ぬ事間違いなし。
だが、彼には大勢の味方が居た。
「やらせないよ!!
正義剣
(
シャイニングセイバー
)
!」
「分身手裏剣!」
「聖なる盾!」
次々と階段を降りてやってきたプレイヤー達。彼らはワルキュラ目掛けて、遠距離攻撃を仕掛けてきた。
だが悲しい事かな。
現実の殺し合いでも先手攻撃をした方が有利。
この状況での参戦は『自殺しに来ました!』と言ってるも同然。
プレイヤーの攻撃は地獄矢の雨に飲み込まれ消滅。
真っ黒な地獄矢はそのまま突き進み、彼らは人生を終える事になった。
「ちっ!」
その中、軽戦士だけが背を低くして地獄矢の雨を回避。一直線に突き進む。
先頭切って闘う猛者なだけあって、天才剣士としか言いようがない器用な動きだ。
「
加速
(
ブースト
)
!」
更に軽戦士は魔法で動きを加速し、まるで疾風のように道を進む。
だが、ワルキュラはニヤリッと不敵に笑っている。
(回避されるなら、回避できない攻撃を放てば良いだけだ)
そんな大破壊は小破壊を兼ねる的な発想にぴったりの魔法がある。
「混沌渦(カオス・ワールド)!」
絶対に回避できない最強最悪の混沌属性魔法。それが軽戦士がいる空間に炸裂する。
混沌の世界が広がり、一度でも浴びれば複数の状態異常が発生して行動不能になる。
無論、威力も高いから、軽戦士なら一撃で死亡だ。
だが、彼はこの展開を先読みしていたらしく、直撃する僅かな間に
「シャドウステップ!」
一気に空間を小距離転移して、ワルキュラのすぐ目の前に出現。光る剣を素早く突き刺した。
骨で構成された胴体を貫かれても、感覚細胞がないタイプのアンデッドだから痛みはない。
軽戦士はLv千。ワルキュラはLv1万。この差を通常の武器で覆す事は不可能だ。
絶望的なステータスの壁がある。そう、普通に考えたらなら……そうなるはずだった。
「ふん、魔法使いに近接戦闘を挑めば勝てると思ったか?
レベル差が違うのだ。すぐに殺してや――」
この瞬間、ワルキュラは異変に気づいた。
自分のHPゲージが一気に削れてゼロになっている。
それは二度と動かない骸骨になる事を意味する。
「ま、まさかっ……!これは超超レア課金ガチャアイテムっ……!」
軽戦士が輝きを失った剣から手を離し、馬鹿にしたような顔で嘲笑してきた。
「そうだ!この剣はエターナル・フォース・ソードっ!
絶対の死を齎す代わりに、一度使えば
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