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ほね・骨 ・Bone!!〜【30万人の骸骨が、異世界に移住した結果がこの有様だよ!】
プロローグ@「現実はクソゲー」
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落ち込んだ白い骸骨(ワルキュラ)。慌てたルビーはアイテムボックスから紫色の線香を取り出して、炎の魔法で火をつける。
ラベンダーの良い香りがして、ワルキュラの心が癒された。

「ワ、ワルキュラ様;っ!ほらっ!美味しい美味しい特製線香ですよ!
一緒に海底を歩いたりできませんけど、浜辺で砂の城とかつくりませんか?
手が骨でも、手袋を嵌めれば、水かけ遊びできますよ?」

甲斐甲斐しく世話してくれる巨乳な美少女がいる。
その事実だけでワルキュラは元気になれた。アンデッドだからエッチィ事なんて全くできないが心は男。
素敵な女の子が居たら、心がドキドキして充実感って奴を感じる。
浜辺で釣りを楽しんでいるプレイヤー達が、鬱陶しそうにワルキュラを見るくらいに、今の彼は幸せ絶頂期。

「ルビー」

「はい、なんでしょうか?」

「……俺は幸せ者だ。
ルビーは食事できない俺のために特製線香作ってくれるし。
プラチナは軍団の運営をやってくれるし……お前たちと出会えて良かった」

今の自分は骨なのに幸せすぎた。地球で全てを失ったワルキュラにとって、この異世界は幸せが詰まっている。
ルビーも、顔を少し真っ赤に染めて嬉しそうだ。

「僕も幸せですよ。ワルキュラ様に助けて貰わなかったら、お姉ちゃんと一緒に火炙りにされて灰にな――」

『諸君、私は鳳凰院ガイだ』

ルビーの言葉が遮られた。重い声の主は、遥か天空を覆い尽くす巨大な頭蓋骨。
これはイベントお知らせの時に使う立体映像だ。

『突然だが、これからノーライフ・オンラインは絶望未来仕様(ノーフューチャーモード)へと移行する。
ゲーム内で死ねば、現実の君達の脳は壊される。そんな仕様にした。
僧侶魔法の復活魔法は削除。
治安を守るガードを全消去。
ログアウトボタンの削除。
つまり、死んだらおしまい。そういう仕様だ。
君達には、全てが自由になった異世界を本気で楽しんでもらいたい』

不安を感じたルビーは慌てて、近くに待機していた護衛達を集めた。
全員がLV500超えの吸血鬼。どんな事態が発生しても対応できるはずだ。
そして、その予感は見事に的中する。

『なに、私も鬼じゃない。
君達にはこれから殺し合いをしてもらうが、このデスゲームから開放される条件はちゃんと設けてある。
……ゲーム内時間で一ヶ月。その期間内に各世界にいる大魔王を全て倒せ。
そうすれば君達は地球に帰れる。
ただし、大魔王を倒せなかったら罰ゲームだ』

これを見ている108人の大魔王、108万人のプレイヤー、この異世界に住まう全ての存在が天空を見つめ、続きの言葉を待った。

「罰ゲームは強制ゲームオーバー。
つまり、地球にある君達の身体は死ぬ。
当然、ゲームクリア前に死んでも
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