暁 〜小説投稿サイト〜
衛宮士郎の新たなる道
第18話 赤銅の丘
[5/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
とする。
 それをすり抜けて弾き飛ばそうとするも、防御されてから利信に捕まりそうになる。
 いつの間にかインファイトに突入する士郎と利信(2人)
 それを爆弾を落とした張本人たるスカサハが、その光景を眺めて愉快そうに薄く笑う。
 そしてふと思う。

 (ガイアを抑え込むなど七つの冠位でも出来るか怪しい所業、一体この世界に何があると言うのかのぅ?)

 天を仰ぎながら考え続けていた。


 −Interlude−


 この世界にはある3つの影響力の強い組織がある。
 一つは、極東の島国である日本国内の政令指定都市の一つである神奈川県川神市に構える、言わずと知れた武の総本山、川神院。
 常識外れの技を伝える極地である。
 総代である川神鉄心は今でこそ武神の称号を孫に譲り渡したが、今現在においても世界への影響力は計り知れず、某大国の大統領は『川神鉄心が健在であると言う事実だけで、日本は核を保有していると言い切ってもいい』と戦々恐々としている位だ。
 一つは、世界一の大企業に最近名乗り上げた九鬼財閥。
 世界各地に支部があり、様々な分野のスペシャリストをそろえており、人材こそ九鬼の力の根源と豪語する程だ。
 そして最後の一つは――――。

 此処はどの国にも属さぬ島。
 面積的にはハワイ島に匹敵する島で、半世紀前に突如出現した。
 勿論近隣の国々が揃って自国の領土であると主張しだしたが、《H》と名乗る人物が様々なコネとパイプを使った上で近隣の国々の上層部には非公式的に大金を送り、公式的には莫大な金額でその島を買い取った。
 そして今では川神院と九鬼財閥に並ぶ三大組織の一つの本部が置かれている。
 その名は人理継続機関マスター・ピース。
 文字通り人の歴史の理を何時までも継続させていくことを目的として創設された組織で、活動内容は規模の大きさ関係なく紛争の早期終結や、関係が悪化した国と国の仲介。
 テロ組織の撲滅などもあるが、災害により大きい被害を受けた地域や小国への支援援助から医療技術の発展などもある。
 こうした活動内容により、自分たちの仕事を減らされた要因となった国々の者達からすれば煙たがられているが、基本的にどの国々の民衆からの支持が絶大である事が影響して、各国の首脳陣は民衆の反発を受けないために表面上は賛辞だけを送っている。
 そしてこの組織の創設者は勿論《H》と名乗る人物だ。
 今現在はある作業に専念するために、十数年前にある傑物にその任を引き継がせた。
 その人物は、現代の若者に絶望しているミス・マープルが数える九鬼帝に並ぶ現代の英雄と言わしめるほどの者だった。
 その者――――彼は、マスター・ピースの本部にある執務室にて最新情報に目を通していた。

 「ガイアの代理人の二体目の現
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ