第1話
ep.009 『赤く染まる幼い少女編 7』
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るような言い方。それでも彼女は知らない。今回は地下にはなんの関係ないのだから。
「ああ、終わったな。まあ事後処理?、・・・・みたいなのがまだだがな。」
夢絶はやる気のないめんどくさい顔と、寝起きのボサボサヘアーを彼女に見せる事で間接的に「早く帰れ。」と言っている。
「そうか、ならば私は支配区に戻るとしよう。」
彼女にしてはおかしい。いつもはもっと追い詰めるように聞いてくるはずなのに。
「どこかのアホのせいで、地上から人間が来るらしいからセンタービルでする仕事が溜まっているんだ。」
グサリ。
「ああ、一体どこの誰だろうな。 前科もある事だし監禁区にでも突っ込んでやろうか。」
恐怖だ。監禁区にも会いたくない奴らがいるというのに。
入口前。
「まあとにかく、お前は今は何もするな。 叶世にも、今回のイザコザの事後処理までを終わらせたら何もしないように言っておけ。」
「何故だ?」
素直な言葉。
「本来ならお前らが地上と行き来している程度で私が来るはずも無い。そうだろ?」
それはそうだ。本来ならばと言うところに疑問を抱くが、いつもなら全くに来ないな。という事を伝えるための返事。
「そうだな。」
「お前にだけは言っておこう。」
扉を閉まらないように手で押さえながら彼女が言う。
「現状、地下の全管理者が厳戒態勢に入っている。理由は、国際的過激派武装組織指定されている組織『ピースメイカー』が潜伏しているという情報が入ったからだ。」
手を離し、支配区に体を向けて歩き去りながら、
「今のは極秘だぞ。」
扉が閉まる。
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