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エルフが深刻な少子化問題の解決策を見つけました
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[9] 最初
互いの舌を軽く絡ませる、長めのキスを交わす。
ハーフエルフが唇を離し、俺の手を握る。
「…お願い、『パパ』って呼ばせて」
「いいぜ、勝手に呼びな」
「うれしい!パパ!」
今度は俺の頬にキスをして、ぺろぺろと舐めまわす。
「…変わったやつだなお前…、名前は何ていうんだい?」
「エルシャンドラ」
「それ源氏名だろ? …なぁ、『パパ』と呼ばせてやる代わりに、本名教えろよ、いいだろ」
「えー? 言いたくない…お母さんの名前も入ってるもん」
エルシャンドラの顔が曇る。
「また来てやるよ、他の誰にも言わないからさ。…そうだ、次はなんか欲しいもの買ってきてやる。半年後だがな」
「んー」
俺に似た顔のエルフの少女が、額に手を当てて少しの間悩んだ。
「いいよ、教えたげる。でもほかの誰にも言わないで、約束だよ?パパ」
「言わない言わない」
少女が俺のじっと見つめ、短く言った。
「カフィーナ」
「あれぇ?俺の名前が何文字か入ってるぞ!? …お前本当は俺の娘じゃねーのか?」
そんな冗談を言いつつ、ぎゅーっと、そのか細い身体を抱き寄せてやる。
「あははっ、パパうれしい!パパだーい好き!いっぱいして!赤ちゃんの種いっぱい出して!」
キャッキャと、ハーフエルフの少女、カフィーナが無邪気に笑った。
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