スカルフェイス
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でしょうが!!」
「あの……マキナ? そう言ってくれるのは嬉しいけど、話を盛り返されると逆にこっちが恥ずかしくなる……」
「あはは……なんか上手く締まらないや。でも……ある意味私達らしいかもね」
「変に生真面目にするよりもこうして時々ガス抜きが出来た方が、基本的に一人で戦ってきたジャンゴに仲間との触れ合いを感じさせられて良いかもしれないな。なのはもそう思うだろう?」
「うん、どれだけ力や心が強くても仲間は大切だよ。だって、一人じゃ寂しいもんね」
「そうだ。うむ……その通り、一人は寂しいものだ」
しみじみと呟いたおてんこの言葉には世紀末世界に来た少女の影響があるのだが、その事はおてんこ以外知らないままだった。そして彼らは行動を開始、それぞれの戦場へ赴いた。
新暦67年9月18日、21時56分
フェンサリル北西部、聖王教会支部……近くの森林地帯にて、マキナとアギトは教会近くの森林地帯でヘビやキノコなどをキャプチャーしながら夜を待っていた。
「ぷはぁ……また食いたいな♪」
「最近、ヘビとか食べ慣れてきている自分が悲しく思えてきた……」
「最近の目標はツチノコを食べる事です」
「うぉい!? 食べるために幻のヘビのキャプチャーを考えるとか、どこかのUMA探求クラブがブチ切れるぞ!?」
「でも昔誰かが食べて、美味すぎる! って叫んじゃうぐらい絶品だったという記述を見てから、その味に興味が湧いて仕方ないんだよね」
「あぁ……姉御が段々ワイルド食材マニアになっていく……。付き合うこっちの身にもなってくれ……」
「でも美味い食材に出会える喜びはあるでしょ?」
「確かに美味いけどさ! キャプチャーした物ばかり食ってると時々文化を忘れるっていうか、野生に返ってる気がしちまうんだよ! アタシ、融合騎なのにだぞ!?」
「別にいいじゃん、人生は短いんだから色々チャレンジしたってさ。っと、潜入の時間だ。行こう」
「おい、話はまだ……って、あ〜もう……わかったよ!」
釈然としない気持ちだが、これ以上騒ぐと見つかるかもしれないため、アギトはひとまずこの話題を胸の底にしまってマキナの服の中に隠れる。そして二人は森林地帯から抜け出て、草原の中にそびえ立つ聖王教会へと潜入を開始した。
「ん? なんか霧が出てきたね……潜入には好都合かな」
「砂漠から来たせいか、ちょっと寒いけどな」
霧の中の教会は荘厳というより不気味な雰囲気を醸し出しており、教会らしい清潔さなどは微塵も感じられなかった。ブルッと身震いするアギトを服の中にしまい、マキナは念の為にレックスを右手にデザートイーグル、左手にスタンナイフのCQCフォームで展開させながら、裏口の扉をピッキングで開けて滑り込むよ
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