スカルフェイス
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いている。見つけ次第自分の所へ連れて来いとの事だ。尤も……生死は問わないがな」
直後、この場にいる髑髏がマキナを仕留めるべく動き出す。一方でマキナもこの髑髏顔の男さえ倒せば後は全て上手くいくと判断、バリアジャケットを展開して一直線に向かう。
「邪魔だッ!!」
まるでワープしたような速度で跳躍した髑髏が振り下ろしたマチェットを、レックス・スタンナイフで防いだマキナはそのまま流れるようなCQCで強奪、逆に相手の胸元に刺し返す。普通の人間ならば致命傷であるそれを受けても髑髏は生きているが、マチェットを引き抜こうとしてふらついていた。時間稼ぎは十分、すぐに髑髏顔の男へデザートイーグルの銃口を向けて発射。エナジー入り魔力弾は別の髑髏が身をもって防いでしまったが、それを目くらましとしてマキナは低い姿勢で接近、CQCを仕掛ける。
だがその動きは男に見抜かれていた。男はCQCを仕掛けてきたマキナの位置を正確に計算し、彼女の腹部にライフルを撃ち込んだ。男を掴もうと伸ばした手は空を切り、マキナは銃弾の衝撃で後ろに押されてたたらを踏む。攻撃箇所に何か異常を感じた彼女は左手で腹部を押さえ、べっとりと湿った感触に気付く。
腹部から大量に出血していた。ボタボタと血が流れ、マキナの足元に血だまりが作られていく。
「バリアジャケットを……貫通した……? いや、魔力だけじゃ……ない。エナジーまで、削るなんて……! な、なぜ……!?」
「銃そのものは特別ではない、銃弾を特別製にしているだけだ。私しか製造法を知らない特別な弾丸をな」
「“虫”に感染せず……“報復心”に狙われない魔導師を……直接殺す、ための武器か……! ぐはっ!」
吐血して立つ力を失い、マキナはたまらず膝をつく。そんな彼女に髑髏が近づき、右腕と左腕を掴み上げてしまう。無力化された彼女に男は靴音を立ててゆっくりと歩み寄り、ライフルの銃口で彼女の顎を上げて男の姿が見えるようにする。
「特別ついでに教えてやろう。“虫”のおかげで私は管理局に“寄生”は出来た、しかし最初は個人で組織を動かす力が無かった。私には虫以外にもう一つの力が必要だった。そのために……君達を利用した」
「利用……? どういう……意味……?」
「13年前……ニダヴェリール、アクーナ。その地で古より呪われし闇の書が転生し、お前の父親に“寄生”した。だが……それは偶然ではないのだ」
「え……!?」
「闇の書の転生先はランダムではない、ある存在によって秘密裏にコントロールされていた。銀河意思こそが、次に寄生する先を決めていたのだ。13年前は私の計画に賛同した銀河意思が闇の書をエックス・ソレノイドの下で起動させ、完成後は私の手に渡るように仕組んでいた。尤も……予期せぬ抵抗を受けて闇の書は再び転生
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