暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第84話 ノース・サウス二正面作戦
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いる様だ。

「信頼出来るよ。……任せた」

 ユーリは 2人を見て笑った。
 それが、どれほど自分に力をくれるか……。どれだけ 安心出来るか……。
 優希は勿論、真知子もそうだ。初めてあったあの日に守られて、助けてもらった日から、一番安心出来る微笑みになったから。

「う、うんっ! 頑張ります! ユーリさん!」
「ふふ。私達は私達の見せ場を作りましょうね」

 だからこそ、彼女達も精一杯応える事を約束してくれた。

 ランスが聞いてたら、それなりに茶々を入れてくるだろうけれど、生憎聞いて無かったのは、ある意味ラッキーだ。……ランスは部隊を確認(主に女の子を)していたから。



 そして、始まる。
 

「よーし! 直ぐに行くぞ! 準備は良いな?」

 ランスの一声に、其々のトップが立ち上がった。

「いつでも」

 リックが、己の身体よりも遥かに長い剣を携えて、頷く。

「………待ちわびた」

 清十郎が、2本の剣を腰に差し直し、……ぽきり、と指を鳴らせた。

「うん。……僕も大丈夫。助けないと」
「リア様を……、リーザスを……」

 メナドとかなみの2人も覚悟を決めている。否、覚悟は元々あった。……改めて、入れ直したのだ。

「いよいよ 本番、ね。……位置的には、まだリーザスが残ってるけど」
「ははは。ほんと落ち着けてるなぁ? 志津香。自分に自分でツッコミ入れてるし。……ま、オレも腕がなるってもんだ」
「お姉ちゃんのサポート、」
「私も、頑張ります。……もう少し、もう少しです」
「チューリップの整備もバッチリ! 大きく吹き飛ばすよー!」
「トマトも、頑張るですかねー!」
 
 カスタム組のメンバー達も気合十分だ。
 志津香は、魔力を手に漲らせ、ミリも笑いつつも力が入りにくい身体を奮わせる。隣のミルに気づかれない様に。ミルはそんな姉を見て隣に立つ。ランも鼓舞する様に己の得物の剣の柄を握り締める。マリアも自分の兵器と仲間達を強く信頼し、勝ち以外を考えていない。トマトもそうだ。明るく前向きにとことんまでポジティブ。

「やーれやれ、皆気合十分って感じね〜。頼もしい事で」
「私も、頑張ります」
「……神よ」

 AL教徒のロゼ、クルックー、セル。
 ロゼも、軽口を言ってはいるが、戦争も終盤。……刻一刻と終結に向けて進んでいる事くらいは察している。勝とうが負けようが、近日中に終わるであろう事も。だが、気持ちは大体は一緒だ。クルックーやセルも、信じて疑わない。AL教を、だけではなく 仲間達を。

 一部だけを抜擢した。全員が同じ気持ちだ。
 そんな皆を見て、ユーリは笑った。

「おにいちゃん……」
「ああ。……大丈夫だ。オレ達は」

 傍にいるヒ
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