暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第84話 ノース・サウス二正面作戦
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丈夫よ。しっかりとしておくから」
「おお、流石はレイラさんだな」

 レイラは、増援部隊については、問題ない、と頷いていた。

 だが、背後で愚痴をこぼす者もいた。

「……なんか、私達、普通に軍隊に組み込まれちゃってない? 私、帰りたいんだけど……」
「まーまー、これもツアーの一環だよー。ジュリアと、首都奪還の旅〜〜、なーんちゃってー」

 主に愚痴を言っているのはアテン。
 デンの町で助けられたのは良かったのだが……、なし崩し的に、部隊に組み込まれてしまった様だ。魔法力、即ち、戦闘力をそれなりに買われてしまった、と言う事だろう。

「はぁ……(なんか、ますます、めんどくさくなってきた……、ユーリって人とは色々と話して聞いて見たい事、あった程度なのに……)」

 ため息が止まらないアテン。
 話をしてみたい、と言うユーリに関しては、その強さもそうだが、名前が気になった様だ。

 ゼスが誇る?存在。仲間殺しの危険物である、《アニス》をコントロール出来る存在。四天王の千鶴子以外にも、いや、それ以上に上手く扱える事が出来る男と同じ名前なのだ。
 『アニスを扱える』それなれば、解放軍も余裕で扱えるだろう、と何故か納得できる程だから。

「(ミラクルとも気が合いそうだったりしたり………、いや 考えるのやめとこ。頭痛くなるわ……)」

 ため息を吐きつつも、ジュリアをつれて、オクの町へと入っていった。
















〜解放軍司令本部〜


 オクの町に揃った軍勢。
 その規模を考えたら、二正面での作戦が十分に決行出来るだろう。

「よしよーし。これで ヘルマンどもをたたきつぶせるぞ! がははは」

 兵士の数が集まって、意気揚々のランス。
 そこに、レイラが前に出た。

「そうね。募った兵士達が、約2500。解放軍と合わせたら、5000になったわ。北側のゴルトバ将軍の部隊とも合流出来たら、もっと良いんだけど……ノースの北、ヘルマンとリーザスの国境を抑えているみたいだから、なかなか難しいんだけど。あそこも必要だし」
「うむ。……ヘルマン本国からの援軍が押し寄せてきた時の牽制もある程度は必要じゃ」

 青の軍が北側を抑えている。完全に安心は出来ないが、堅牢さを考えれば、リーザス軍の中でも随一の部隊。ガード職のエキスパートが揃った部隊だから、信頼は出来るだろう。

「ヘルマン国の情報はまだ入ってません。……ですが、安心は出来ません。警戒は強めておきます」
「うん。……信じてくださいね。絶対、見逃しませんっ」

 真知子と優希が力強く答えてくれた。
 エクス達の白の軍を合わせてのものだから、更に磨きが掛かっている。2人の能力もどんどん増して
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