第3章 リーザス陥落
第84話 ノース・サウス二正面作戦
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は」
「んー? わたし? わたしは、ユーリの職場仲間、ってとこかしらね?」
和やか……とは言い難いが、志津香に自己紹介を始めるネカイだ。
ランスに色々と魔法をかけている間々に、耳を傾けていたユーリは。
「ん? ああ。入ったのはキースギルドか。……リーザスじゃなくて、自由都市のアイスにまで来てた、って事か」
「ええ、そーよ? 冒険者だって、やりようによっちゃ、儲かりそうだしぃ。も、キースさんの話じゃ、ルイスって人は抜いてるって話」
ネカイが、何やらリングをくるくるとまわしながらそう言っていた。どうやら、チャクラム。彼女の武器の様だ。
「はぁ、ルイスは万年ビリだ。あいつ抜いた所で大した事にはならない、と言いたいが……ネカイは色々とあるからな。ラーク達がいなかったら、直ぐにトップにでそうな気がする」
「ほ〜、それはそれは。影のエースに言われちゃあ、光栄よね〜♪ ユーリとなら、がっぽり儲けれそうじゃん? 事実、ギルドでの物販充実するとかね〜。ユーリグッズも、裏で根回ししないと手に入らないとかなんとか♪ めちゃ、価値があるらしいわよ〜? それ、わたしがプロデュースしてあげよっか?」
「……誰にそう言われたのかは、訊かない。どーせ、あのハゲが面白おかしく言ったのわかってるし。何より、断固拒否。――ガチで1回燃やしてみるか、ギルド」
「わーん、それ、困るわー(棒)」
随分と楽しそう? に話をしているユーリを見て、志津香はやはり不機嫌気味。悪い相手ではない、と言う事は判るのだが、どうやら、とある属性を志津香は感じ取った。
つまり、敵に回すのは非常に宜しくない相手。――ロゼやミリと同種。
「ユーリさん。あらかた対応は終わりました……、って、どなたですか?」
カースAの残滓がそれなりに暴れていた様で、リーザス解放軍の皆で散らばって対処していた。大体殲滅出来たので、かなみが戻ってきたのだ。
そこで見かけたのは、ネカイ。
妙にユーリに接近しているのが気になる大人な雰囲気をかなり出している女性。……露出度が高いのも、かなみにとってはかなり気になるポイントだ。10点上昇。
更に、度肝を抜かされる言葉が。
「ユーリの愛人でーす♪」
「……………………」
一瞬、自分の中が真っ白になった気がした。
ユーリが、ため息をして 『何を言ってるんだ?』と否定をしようとした瞬間。
「あ、ああああっ、あいじーーーー……っ!?」
かなみの絶叫が周囲に響き渡ったのだった。
色々とあったが、デンの街での用事は一通り終わりを迎えた。
この戦争が始まって、楽に終える事が出来る様な事は1つもない、とある程度覚悟をしていたのだが……、まさか
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