暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第84話 ノース・サウス二正面作戦
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だー」

 うひょひょひょ〜〜と奇声をあげながら、今度こそ ランスは いざ 本番! と下半身を露出させ、飛びかかろうとしたその瞬間だ。

「火爆破」
「うぎゃちゃぁぁぁぁ!!」

 突如、ネカイを飛び越えて、炎の塊が襲来。
 清々しいまでのカウンター、鮮やかな放物線を描きながら、ランスは吹き飛んでいった。

「やれやれ……、目的を違えるなっての。いや、ランスだから仕方がないか……。動けない状態のネカイがいたら」
「あ、あははは〜 やっほー? 久しぶりねん、ユーリ?」

 両足にまとわりついているカースAの触手を剥ぎ取って、投げると。

「氷の矢」

 志津香の魔法が直撃。完全に凍ったカースAの触手は 何も動かなくなった。ナイス・コンビネーションである。

 当然ながら、ランスは起き上がると同時に志津香に詰め寄った。ランスの魔抗値もそれなりに上昇気味なのである。……志津香の魔法も上昇していっているから、何とも言えないが。

「ぐぬぬぬ……! 志津香、よくもやったなぁ! 今日という今日は、貴様を抱いてやるぞ!!」
「馬鹿言ってんじゃないわよ。身動き取れない女の子になんて、さいてー」
「マリアと同じ事を! オレ様は助けてやるのだから、そのお礼をいただくだけだ!!」
「ふーん。それは良かったわね。私から渡すわ。魔法の指南として受け取れば?」
「だぁぁぁ! それは攻撃魔法だろうが! はっ!! いかん! ユーリの馬鹿が、ネカイを襲ってしまう!!」
「っ……!?」

 そんな事は有り得ない。
 が、志津香が少なからず、動揺してしまうのは判るから、その隙に。

「がははは! スキ有りだー! 今日こそ、いただきまーーす!」
「こ、このっ……!」

 志津香の手を取り、魔法を撃てなくさせた。勢いのままに押し倒してひん剥こうとしたその時だ。

「……“スリープ”」
「ん……が…… Zzz zzz zzz」

 ランスの頭に手を置き、唱えるのは眠りの魔法。炎で肉体的にダメージを与えた後に、眠らせて快復させよう、と言う事だ。――……表向きは、と言う事で。

「ったく……、ちょっと 魔法をかけるのを忘れてたら、これか。ほんっと、底なしだな。ランスは……」

 普通は、そう所謂 性行為は 連続していれば……、体力が落ちる。身体が補填しようとする為だろうとされている。子孫を残そうとする機能故に、かなり緻密に作られている人間の機能なのだから、それを使い、消費し続ければ、他の機能そっちのけで 集中してしまう。ランスは別の様子だが、現医学ではそうとされている。

 そして……あまり、信じたくはないのだが、色々と(・・・)あるらしい。その行為はこの世界では……。

「まったくよ……。このバカは。で? や
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