第3章 リーザス陥落
第84話 ノース・サウス二正面作戦
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ははは! よーし! そこまでいわれては、やらねば、男が廃ると言うものだ! ……だが」
「もちろん。拒まないコは多いわよ? でも、この子達は結構、強いからねー……?」
「がーーーっはっはっは! 望む所だ。決戦よりも遥かに気合が入ったプレイをしてやろうではないか。全員まんべんなく!!」
トントン拍子で話が決まっていく所を見て、正直眼を白黒させていたユーリだったが、その間に、マリアと志津香に話を細かく聴かされた。
「……成る程な。悪い、随分と気をきかせた様だ」
「だーかーらー、私達の方が果てしなく大きいんだってば。ユーリさんは、気を回しすぎなのー!」
「そうね。……何でもかんでも、ゆぅが背負ってばかりじゃない。1人で無茶させない、って言ったでしょ」
マリアと志津香はそう言って笑った。
そして、話は続く。
「ランス殿。残りの采配じゃが」
「がはははは! てきとーにやっとけ。オレ様は、この娘達に色々と指南しなければならないのだ」
「はっ。では 我ら黒の軍は、ランス殿率いるサウス側へ行きます。地形的に考えても弓兵が多く必要となります故」
バレスの言葉を話半分……それ以下にしか聞いてなかったのだが、ランスは一瞬だけ考えた。バレスの部隊の弓兵達は 確かに優秀だった。高い位置から一方的に嬲り殺しにした ホッホ峽での戦いもそれなりに頭にあるのだから。
「オレ様にかすり傷1つ、つけたら、その髭毟り取るからな」
「心得ました」
と、言う事で大体が決定だ。
「で、ランスはそっち側で良いとして、カスタム組は ノース側に行くわよ? チューリップも地理的に山岳が多いサウスよりは ノースの方が良いし。多少こっちの戦力が少なくなっても、チューリップなら、挽回出来るしー!」
胸を張ってそういうマリア。
「そっちは、ユーリ、清十郎、リック、その3人がいれば、良いだろ。とっとと落としてこい」
無茶苦茶を言う男だと、普通なら思うだろう。
「はぁ………」
「くくく……、それはそれは…… 大分な激戦になるな」
「ええ。少数で一騎当千。道は険しいでしょう。ですが、お2人と一緒なら……」
本気で言っている訳ではないだろう、とユーリはため息。だけど、その気になりかけている2人。それを見て、やや引いてしまう。ランスも例外ではない。
「果てしなく戦闘バカ」
「もう、ランスが無茶言うから、本当に行くかもしれないじゃない! そんな、危ない事させないよ。まだ リーザス国内が残ってるんだから!」
「馬鹿者! ……オレ様よりも、あいつらに言え。流石のオレ様もたった3人でどうにか出来るとは思ってないわ!」
珍しくまともな意見だったから、思わずマリアは笑うのだった。
「じゃあ、シィルち
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