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ゴブリンになった・・・・・死ねってこと?
ゴブ郎視点1
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ブ八君は理解してくれて何よりだ。だが、このように生後五日で地球の言葉である「中二病」や「ドヤ顔」を、どうして知っているんだと疑問に思うばかりなのだ。ゴブ八君も、もしかしたら転生者じゃないのかと思うが、あまりその手の事を言わない方が今はいいだろう。ゴブ八君に不信感を持たれるのも困るので、今はゴブ八君に、こっちを最大限に信用してもらうまで転生者について聞くことはしないでおこうと思う。

ゴブ八君に次に驚いた事は、ゴブ美ちゃんを仲間に入れた次の日の事だ。雨が降っていて狩りを休みにして、今まで集めた素材で武器や防具を作製する事になった時に、俺と同じように黒曜石もどきでナイフを作製した時に、作業中の表情とオーラがあまりにも職人さんであった為に、話しかけられる雰囲気でなかったのだ。

こっちの視線に気がついたゴブ八君は疑問に思って質問してきた。

「どうした?」

「いや、あまりに話しかけれる雰囲気じゃないくらいに作業してたから」

「マジ?」

「マジで」

本人は気がついてなかったようだ。後でゴブ爺に聞いてみたら、ゴブ八君は本来はゴブリンが持ち合わせていない生産系のアビリティを獲得しているそうだ。本来の種族が持ち合わせていないアビリティを獲得しているケースは、ごく稀だが存在するらしい。このようなアビリティ持ちをユニークに分類されるとの事だ。

ゴブ八君は、生産系に役立つアビリティを持っているだけあり、武器や防具の制作はスムーズに進んだ。ゴブ八君が作った小型のクロスボウや木の矢は、俺達のパーティの攻撃力を向上させるきっかけに貢献してくれた。この時点ではゴブ八君は、金属系の武器の作製は不可能であり、まだまだ単純な武器や防具しか作れないと言ったが、現状では、これだけの武器や防具を作ってくれるだけでも俺としては嬉しかった。

俺も武器や防具を作るのにだいぶ楽になるから。実際に俺の想像通りに、ゴブ八君が作る武器や防具は実に単純だが、実用的な物が多かった。ゴブリンの時は、鉄製の武器や防具は作れていなかったが、それでもゴブリン時代に相手にしていたモンスターなら問題ない程の武器や防具を提供してくれた。

ゴブ八君は、戦闘に関してはゴブ吉君やゴブ美ちゃんに若干劣っている部分があるけど、ゴブ八君は視野が広いので、その状況に応じて的確に援護するスタイルであった。俺と同じようにオールラウンダーの戦い方が出来るので、戦闘に関しても合格点だ。武器や防具も作れて大助かりだ。

オークの洞窟を襲う時も、同期ゴブリンの武器や防具を充実させて、戦闘力を向上にも貢献。群れの戦力増加にもゴブ八君の能力は際立っていた。それに、ゴブ八君は結構ジョークも言って気軽に話しかけてくれるので、俺も気兼ねなく話せる中なので意外と馬があった。食い物に関しても共通点が沢山あるのも
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