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ドラゴンクエストビルダーズ:アレフガルドを復活させられてます(新リュカ伝)
第1章:メルキド編
3:人口の増加こそ、町の発展に必要不可欠……それは解ってるんだよ!
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棒で払い除ける。

そこに埋まっていたのは人間。
大きな本を持ったヒゲがむさ苦しいオッサン。
俺と目が合うなり……

「うおぉぉ、何処の誰かは知らぬが、よくぞ助けてくれた。礼を言おう」
と尊大なご挨拶。
もう一回埋めるか?

「いやぁ……モンスターに襲われて、逃げ惑っていたら穴に落ちてな……身を守る為に土を自分に被せたのだが、出られなくなってしまったのだよ。わっはっはっはっ」
いや、面白くないし。

「して、おヌシは誰かな? 我が輩に用があるのかな?」
「個人的な意見で言えば、お前に用件なんて無いんだけど……山の向こうで町を復興させてるんだよ、俺。だから手伝う気があるか聞きたかったんだ。ルビスに嫌々やらされてるから、無理強いはしないよ。どうする?」

「な、何と!? この世界でおヌシは町を復興させてるのか……して、町の名は?」
「え……あ、あぁ……メルキド……だけど……」
グイグイ食いついてくる。顔を近づけるな!

「何とメルキドとな!!??」
「あれ、ダメ? メルキドって名前はダメですか?」
名前を聞いて大声を出される。ウザいよ、コイツ。

「ダメなわけない! 我が輩はメルキドを納めていたロロニアの末裔であるロロンド! 我が輩の持つこの本こそ、最も栄えたメルキドの事を書き残したメルキド録! メルキドの町を復興させるのであれば、我が輩とメルキド録は必要不可欠!」
「いや、メルキド録さえあればお前要らなくね?」

ウザいオッサンに冷たく接し、大事に抱えてる本に手を伸ばす。
「バカを申すな馬鹿者! このメルキド録は難解な文字で書かれており、我が輩の様な博識な者にしか読み解けない代物なのだ!」
(すげ)ー怒られた。

流石に大事(だいじ)にしてる本だけ奪って帰るなんてしないけど、俺との温度差に気付いて欲しいんだよね。
とは言え、町の復興に並々ならぬ情熱を持つロロンドを、新生メルキドへ連れて帰る事になった。
人手が必要なのは解ってるんだけど、ピリンとの甘い生活に邪魔者が入るのは嫌だなぁ……





行きは人(ロロンド)を探すのに意識が行ってて気が付かなかったけど、ここら辺の木の根元にはキノコが多数生えている。
そのままじゃ食べられそうにないけど、調理すれば良い食材になりそうなので、帰りの途次採取しまくる。
だが早くメルキドに行きたいロロンドには俺の行動が苛つくらしい。

「おヌシはキメラの翼を持ってないのか?」
「キメラの翼? 使用すれば瞬間移動出来るって代物か?」
そんな便利アイテムあるの!?

「その通り。我が輩の持つメルキド録に製造法が書いてあった」
「教えろよ、その製造法を!」
ルーラさえ使えれば問題ないんだけど、ルビスのアホが魔法の設定を忘れたから
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