暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?舞い散る桜花の果てに銀雪は舞い降る〜Settlement〜
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ンバーが作った多重結界を撃ち抜いた。

「うそ・・・!」

「まずい、結界が・・・!」

大穴が開いた部分からヒビが拡散して行って、ボロボロと崩れ始めていく。

「はっはっは! 結界とやらは、私とお前たちの戦闘による被害を漏らさないためのものだろう? それが砕けた今、私の炎は一体どれだけの人間の魂を焼くのだろうな!」

スマウグが攻撃体勢に入る。外には対神秘の力が無い局員たちが居る。ううん、たとえ有っても防げないほどの火炎なんだ。そんなものを結界の外に吐かせるわけにはいかない。私は紅翼を羽ばたかせ、スマウグの真正面を目指す。だけど「やめろぉぉぉ!!」スマウグは圧縮された業火弾を吐き出した。向かうは結界の穴。アレを通り抜け、どこかに着弾したら・・・大勢の人が焼き殺される。

「させません!」

「ここで行き止まりだ!」

――アキレウスシールド――

――女神の護盾(コード・リン)――

ユーリとルシルが業火弾に立ちはだかって、紫色に輝くミッドとベルカ両方の二重シールドと、女性が祈る姿の模様が描かれたサファイアブルーに輝くシールドが展開、そして業火弾が着弾。とんでもない爆発が発生して、目の前が真っ赤な炎いっぱいになる。

――真楯(ハイリヒ・フライハイト)――

フライハイト家の紋章であるFの両側に2頭の翼竜が描かれた、私の最強の防性術式を発動。遅れて爆炎が到達して「ぐぅぅ・・・!」その衝撃に意識が飛びそうになる。こんなバカみたいな神秘と火力、至近距離で貰ったユーリとルシルが心配過ぎる。必死に治まるのを耐えて・・・ようやく「はぁはぁはぁ・・・!」治まった。

『安否確認!』

黒煙で視界が潰されちゃってる。とにかく全員に念話を送ると、『大丈夫です!』なのは達から無事を知らせる念話が返って来た。だけど・・・

『ルシル君!? ルシル君!』

『ユーリ! 返事をせんか、ユーリ!』

はやてとディアーチェが大声で返事をくれない2人の名前を呼ぶ。私も、みんなも、『ルシル、ユーリ!』2人の名前を呼ぶ。そんな中で「くっ・・・!」とんでもない突風が起こって、視界を潰していた黒煙が吹き飛んだ。

「ほうほう。人間がごろごろしているな。さぁ、神器王! これで最後だ! 貴様の持つ神器を全て渡せい! さもなければ、ここに居る人間どもを焼き払うぞ!」

石化と凍結が解除された翼を羽ばたかせていたスマウグが視界に入る。それに結界がすべて破壊されてしまったことで、武装隊や執務官たちは巨大な竜の姿に大騒ぎ。そんな中で私はクロノ達の安否を確認するべく周囲を見渡して、「ルシル! ユーリ!」の姿が確認できた。横たえられた2人はシャマルの元で治癒魔法を受けていた。それであの2人が撃墜されたんだと判った。

「最悪す
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