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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?舞い散る桜花の果てに銀雪は舞い降る〜Settlement〜
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「双牙・・・烈閃刃!」
両手に携える“キルシュブリューテ”の刀身に閃光系魔力を纏わせ、それを剣状砲撃として放った。スマウグはブレスで迎撃。やっぱ神秘の差があり過ぎて簡単に迎撃されてしまった。とりあえず、『ルシル!』の元へ急ぐ。魔術師化にはルシルとのキスが必要なんだから。
『?・・・あ、そうか!』
ルシルはすぐに察してくれたけど、スマウグへの攻撃が忙しくて私のところにまで来てくれそうにない。やっぱりこちらから行くのが筋だよね。
「飛刃・八閃!」
スキルとしての絶対切断を付加した魔力刃を左右の“キルシュブリューテ”を振るって放ちつつルシルの元へ。そして「ん・・・!」キスを交わす。これで私は一時的に魔術師だ。
(なんかもう・・・ルシルとキスし過ぎてドキドキも何も無くなっちゃたな〜)
そう嘆息しながらもすぐにルシルと別れ、「飛刃・八閃!」スマウグの意識を私に向けさせるために攻撃を再開。ユーリの存在を警戒して接近させないようにしているんなら、私も囮になるしかないんだから。
(さぁ、こっちに意識を割け!)
さっきなのはとシュテルから聴いた戦術は、ユーリを最大の攻撃手としてスマウグにダメージを与え、、ルシルがヴィーザル(確かルーンと魔力を馬鹿みたいに使う、ダメージ固定の魔術だったはず)を撃ち込んでスマウグを弱体化。他はその援護。なら私も援護に回るべきだ。
「本来の力を発揮できない
魔造兵装
(
キルシュブリューテ
)
など見たくはないのだがな」
「だったら目を閉じたらどう!? その方が私たちは大助かりだけど!?」
――飛刃・八閃――
「そうはいかん。私の魔力を利用するなどという娘も居るからな・・・!」
私の攻撃をブレスで焼き払った後、スマウグはそう言った。そして直上から急降下して来たアミタとキリエ・・・の2人の背後に隠れてるユーリに気付いたようで、奴は首をもたげて口を大きく開けた。完全に殺す気満々。
――ゲシュウィンディヒカイト・アオフシュティーク――
「させない!」
――絶刃・斬舞一閃――
大きく翼を羽ばたかせて飛行速度を跳ね上げさせ、イリスが組み上げた魔術を私は発動。デバイスの“キルシュブリューテ”の刀身に、神秘が付加された絶対切断能力を有する魔力刃を纏わせる。飛刃のように飛ばせないけど、スキルとしての絶対切断に比べればいくらかマシになる。狙うのは、みんなも狙ってる目。
「せぇぇぇぇい!」
両手に持つ2つの“キルシュブリューテ”を逆手に持ち変え、スマウグの大きな右目へと突き入れ・・・られない。目を護るまぶたが閉じて、私の攻撃を完全防御した。
「先程、あの娘らにも言ったが狙いの着眼点は良い。しかし、私の神秘には届かなかった。それだけだ」
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