暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?舞い散る桜花の果てに銀雪は舞い降る〜Settlement〜
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元に咲く氷の薔薇を一輪摘み取り、「では、終わりにしましょうか」そう言ってキスをした。直後・・・

――氷刃舞う砕嵐(テュエッラ・クスィフォス)――

「む!?」

スマウグの周囲に咲き乱れる何百という薔薇が一斉に散り、何千という花弁となって奴を覆う竜巻と化した。竜巻の色が徐々に赤く染まっていく。スマウグの鱗を突破し、尚且つ肉を裂いている証拠だ。だが、スマウグとて大人しく負けてはいない。竜巻の内側から光線が突破して来た。

「火炎の竜たる私を・・・氷雪で討とうなどと・・・なんたる屈辱かぁぁぁぁーーーーッ!!」

「うるさい。神器王を討つのは私たちエグリゴリです。それを、火トカゲ如きが横から掻っ攫おうなどと・・・!」

――炎熱を奪取せし雪風(ピュレトス・エピクラテーシス)――

「恥を知れ!」

怒りの形相となったリアンシェルトが手に持つ一輪の薔薇をスマウグへとスッと向けると、さらに散った別の薔薇が渦となって、血だらけになっているスマウグへ向かって行く。スマウグは血が滴る口を開け、「燃やし尽くしてくれる!」と業火弾での迎撃をしたが、業火弾は一瞬にして凍結されてしまい、薔薇の渦と共に空中で砕け散った。神秘で完全に負けてしまっている証拠だ。

「右翼、頂きました」

「なんだと!?」

スマウグの意識が薔薇の渦に向いている中、奴の後方からも同様の渦が迫って右翼に着弾。すずかやアイル、そしてフィレスとセレスの魔法や魔術を受けてもビクともしなかったスマウグの右翼全体が一瞬にして凍りつき、「ぐごぉぉぉぉぉ!?」ガシャァンと砕け散った。右翼を根元から失ったスマウグはそのまま墜落を始めた。

「今度はその熱き命と魂を・・・貰い受けます」

――天魔万象を凍てつかせる氷華(コーリスモス・アントス)――

スマウグの墜落するその先に咲き乱れる無数の薔薇が一斉に散ると渦を巻き、奴以上の巨大さを誇る花が大きく咲いた。そしてスマウグはそのまま花の中心へと墜落し、「おのれ、おのれ、おのれぇぇぇぇ!」全身や翼がズタズタに切り裂かれては傷口から凍結が始まる。さらには花弁が閉じ始め、スマウグを閉じ込めようとする。

「こんなに・・・あっさりと・・・」

俺たちがどれだけ頑張って攻撃を加えてもどうにもならなかったスマウグが「馬鹿な、あり得ない、こんなことが、何故だ、な――」リアンシェルト1機の力によって・・・負けた。氷の花弁に覆い尽くされたスマウグからはもう二度と声は上がらなかった。

「火は氷に強い。そんなセオリーなど、私の前には無意味です」

持っていた一輪の薔薇をスマウグを閉じ込めた巨大な花へと放り投げるリアンシェルト。薔薇が花に当たると砕け散り、続けて花も大きな音を立てて砕け散った。そして中から氷漬けになって
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