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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?舞い散る桜花の果てに銀雪は舞い降る〜Settlement〜
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が相手をします」
――そんな私に許されるのは、その
存在
(
ひと
)
達を傷つけた罪に苛まれ、己を罰する時間のみ――
「ふん。多少はやるようだが、氷雪系の使い手なんぞに私は負けんぞ。我が名はスマウグ! 魔界最下層にて、王の一角に数えられし火炎竜なのだからな!」
「どうしても去らないと?」
「愚問。私は神器王の有する神器が欲しいのだ。これ以上のお預けの時間など、我慢できない!」
――あれから幾星霜。己を許せずにいられない私は、苦しさから逃れたくて心が凍てつくことを願う――
「そうですか。ならば、仕方ありませんね」
リアンシェルトがスノーホワイトの魔力光に覆われた後、魔術で言う戦闘甲冑、魔法で言えば防護服の姿へと変身した。レースの付いた純白のハイネックのロングワンピース。胸元にはサファイアのブローチ。その上から青のクロークを羽織っている。当時から変わらないデザインだ。
――だけど懸命に消し失わせようとした想いへの未練に泣き、いつか貴方の手で滅ぼされる日を待ち望み続けながら涙する――
「
高貴なる堕天翼
(
エラトマ・エギエネス
)
」
リアンシェルトの背よりクジャクの尾羽のような翼が20枚と放射状に展開された。それを見たはやて達は「そんな・・・!」と絶句。クロノが「エグリゴリ・・・!?」と膝を折った。
「そうだ・・・。セインテストの悲願。エグリゴリの救済。そのターゲットの1人が、リアンシェルト・キオン・ヴァスィリーサなんだよ」
アイツはとうとうその正体をはやて達にも見せた。とは言え、管理局の幹部である以上、見せたとしてもいろいろと手を回すことも出来るだろうが。
「神器王。こんな大きいだけの火トカゲ相手になんてザマですか。この程度の魔族も斃せないのであるなら、・・・この私には到底勝てませんよ」
――この庭園に咲き誇る薔薇と共に散り逝くその時を、いつか必ず迎えられますように――
「真技・・・」
リアンシェルトの魔力と神秘が膨れ上がり、「なんだ、この娘は!!」スマウグもとうとう困惑し始めた。
「
極寒薔薇園
(
ロドン・パラディソス
)
」
術式名を告げたリアンシェルトの足元から猛吹雪が発生し、俺たちの視界を真っ白に覆った。次に視界が開けた時、そこは現実とはかけ離れた異世界へと変わっていた。真っ白な満月が浮かぶ夜天。そして地平線の彼方まで続く、無限とも言える数の氷の薔薇の園。雲は無いがさんさんと雪が降っている。
「・・・っ! はやて達は・・・!? 居ない・・・? 結界の外か・・・!」
リアンシェルトの真技である創世結界・極寒薔薇園の中に居るのは俺、リアンシェルト、スマウグのみ。俺にとっては嬉しいことだ。アイツの氷雪系魔術に巻き込まれる危険が無いのだから。リアンシェルトが足
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