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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?舞い散る桜花の果てに銀雪は舞い降る〜Settlement〜
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ぉぉぉぉーーーーーーッ!!」
――
我が氷雪に炎熱に届かない
(
ニパス・プロクス
)
――
はやて達へと迫っていたブレスだったが、「何をやっているのですか?」そんな聞き憶えのある声と共に猛吹雪の幕が発生し、ブレスを完璧に防いだ。ゾワッと全身に悪寒が走る。近付いて来る。アイツが、俺たちの元へ。俺は声のした方へと振り向き、声の主を視認した。
「リアンシェルト・・・!」
“堕天使エグリゴリ”の1機、局の制服を身に纏ったリアンシェルトがコツコツと靴音を鳴らして、こちらに向かって来ていた。アイツの正体や魔術などを知らない武装隊・執務官連中は手放しで「おおおお!」リアンシェルトの登場に歓声を上げ始めるが、気を失ったのか突然バタバタと倒れ始めた。それにセラティナやクララまでもが倒れてしまった。
「なっ・・・!?」
「おい、何をしている・・・!?」
「これから私が見せる魔術で騒がれては面倒なので、気を失ってもらっているだけですよ」
――私の両手は、大切な
存在
(
ひと
)
達の血に塗れて――
「「「魔術・・・!?」」」
はやて達の元へ向かっていたクロノとユーノとアルフが、リアンシェルトの口から魔術という単語を聞いたことで驚きを見せた。シャマルはアイツの正体を知っているため、敵意丸出しで睨みつけている。
「リアンシェルト総部長・・・なんで・・・?」
「逃げて・・・ください・・・」
「この竜・・・普通じゃない・・・です」
「いくらトップエースでも・・・勝てないです・・よ・・・」
――かつて抱いた想いは今、私の存在を大きく軋ませる――
さらに俺のエイルのおかげか意識を取り戻したはやて達も、今この場に姿を現したリアンシェルトを不思議がっている。スマウグへの攻撃には神秘が必要。そこに、次元世界最強と謳われる氷結魔導師であっても神秘の扱えないリアンシェルトが現れても意味はない、と。彼女たちの目がそう言っている。だがアイツは、今の俺とは比べようもないほどの神秘を有しているんだ。スマウグの近くに居る所為か気付いていないようだが・・・。
「やはりあなたの魔術の影響を強く受けている彼女たちは、そう容易くは眠りに着かなかったのですね」
――この身には、もう貴方への想いはあってはいけない――
アミタ達はクララ達のように意識を失っているままだ。しかし、はやて達は意識を取り戻した状態のまま。リアンシェルトの言う通りなんだろう。
「なんだ、この娘は? 私のブレスを、よもや氷雪系の魔術で防ぐなど・・・」
「・・・。少々はしゃぎ過ぎたようですね、黄金竜スマウグ。これ以上、私の居場所を壊すような真似を控えて頂きたい。それゆえにこのまま去りなさい。それが聴けないと言うのであれば、ここからは私
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