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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?舞い散る桜花の果てに銀雪は舞い降る〜Settlement〜
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「しかし・・・!」

「奴の狙いは俺の創世結界に眠る神器やロストロギアの複製品だ。殺されはしない。だが、はやて達は違う。俺を屈服させるために、スマウグは平気ではやて達を殺す。それだけは・・・!」

させてなるものか。クロノもそれが解っているからこそ「僕も囮くらいにはなるだろう」そう言って、氷結の杖“デュランダル“を持ち直した。

「私もよ!」

「あたしもさ!」

「私も!」

「私だってもちろん!」

シャマル、アルフ、セラティナ、クララも、スマウグを睨みつける。俺は「アンピエル!」剣翼12枚を展開して、それをはやてたち人数分の羽根へと分散。さらに「エイル!」上級治癒術式を発動、羽根に効果付加させる。はやて達へと羽根を飛ばし、そして触れさせて回復させる。意識が戻れば、自力で撤退させることも出来る。

「シャマル達ははやて達の回収ができ次第、即離脱! ・・・すぅぅ・・・、スマウグぅぅぅーーーー!」

スマウグの意識を俺に向けさせるために大声を上げ、俺は“エヴェストルム”を起動させ、杖代わりにしてよろよろと奴の元へ歩き出す。

「ん? おお、そこか、神器王。では改めて最後通告だ」

「・・・・判った。その代わり・・・!」

「この娘たちに、これ以上の危害を加えないと約束しよう」

「他の人たちにもだ」

「貴様が私の願いを叶えさえすれば、必ずや約束を果たそう。私は殺戮を好まない。私はひたすらに財が欲しいのだ。命ではない。しかも、私に奥の手を使わせるほどの英雄だ。意識を失っている間に殺すほど、私はクズではない」

スマウグにはスマウグの矜持がある。それが俺たちにとって最大の助かりだ。だが「待ってくれ、スマウグ。俺は今、神器を収めている創世結界が使えないんだ」この事実を伝えた時、奴はどう動くかが不安だ。

「ほう?」

「創世結界のアクセス権が、ある呪いによって失われている。だからすぐには渡せない。しかし必ず――」

「・・・私は永遠に近い年数を生きる。数分、数時間、数日、数年、数十年。その程度の年数は私にとっては刹那に過ぎない。だがな、宝を目の前にしてお預けを受けている今、その体感時間は数千年となるのだ!」

スマウグがはやて達に口先を向けた。口の隙間から漏れ出す炎。

「や、やめ、やめろ・・・やめてくれ・・・やめろぉぉぉぉぉーーーーーーーッ!!」

涙で視界が滲む。こんなことで、こんな形で、はやてを、彼女たちを失うわけにはいかない。いかないんだ。はやて達の元へと何度も転びながらも駆け、「我が手に携えしは確かなる幻想!!」詠唱。しかし、創世結界は応じてくれない。そして・・・「恨むなら神器王を恨め、幼き英雄たちよ」スマウグの口から火炎のブレスが放たれた。

「ちくしょぉ
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