暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜狩人と黒の剣士〜
クロスバトル〜相対する二つの黒〜
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【極炎の防壁】」

オルタの何げもないその一言で、黒那は炎と共に吹き飛ばされた。
彼がまさに纏っている赤い鱗は、嘗てある星の、狩人を名指す集団たちの王、その一体の力である。
名を、【ガイアール・カイザー】。
「くっ……」
黒那と共に吹き飛ばされたオルタのコピーは消え失せ、黒那の元へと戻っていた。
「さて……と。まだやるかい?灰になるけど」
オルタは警告のつもりでその言葉を発した。オルタの性格上、これ以上は攻撃するのが忍びない程のダメージを黒那は受けている。お陰でかなり肌が露出している。
しかし、黒那はオルタのカードを取ると、それを口にした。

「【夢幻召喚】」

再度インストールを使用した黒那の姿は、黒きコートを身に纏ったオルタだった。
「これで、最後です!!」
更に、黒那オルタのポーチからカードを二枚抜く。
「インストール、アルトリア、ガヴェイン!」
本来、オルタの疑似聖杯でしか不能の英霊との融合。疑似聖杯を持たない黒那は、インストールでそれを可能とした。
手にはエクスカリバーとガラディーン。王と太陽の騎士の剣を握っている。
「成る程そう来たか……!」
オルタは不思議と笑みが溢れる。これ程の相手と戦うのが楽しくてしょうがないと言う顔だ。
「良いだろう、ならば此方も相応の物で相手をしよう!!」
そして、右腕の義手を掲げ、叫ぶ。
「疑似星霊・聖杯起動、我が元へと来たれ、英傑(つわもの)よーーーーー!!」
そして、それは現れる。
その身に宿したるは太古の英雄王【ギルガメッシュ】、父に裏切られし騎士【モードレッド】。
二つの力が、一つの体に呼び出された。
手にはモードレッドの象徴たるクラレントが握られている。しかし、肝心のギルガメッシュの剣が無い。
「面白い組み合わせです」
黒那は構えて言う。ガラディーンは空に投げ、エクスカリバーは上段に構える。
「まぁなぁ。この組み合わせは別に最強って訳じゃねぇけどな。それ相応の組み合わせって奴さ。では、王律鍵バヴ=イルを使う!」
オルタもクラレントを構え、左手でバヴ=イルを解してエアを持つ。
四振りの剣には、既に魔力が回されている。この上ない、魔力が。
魔力の集約の仕方は両者共に同様。
しかし、黒那の剣は二振り共に対軍宝具。オルタは片や対界宝具、片や対軍宝具である。
勝敗は、如何に魔力を集約出来るかに掛けられた。
「この剣は太陽の写し身。もう一振りの星の聖剣……!」
「頭を垂れろ、王の前ぞ!座して見るが良い!」
そして、遂に放たれる。

「転輪する勝利の剣(エクスカリバー・ガラディーン)!約束された勝利の剣(エクスカリバー)!!」

「天地かい離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)!我が麗しき父への反逆(クラレント・ブラッドアーサー)!!」


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