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ボカロ☆ロマンス
第13話 迫り来る大事件の予兆
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りすぎて俺でも手玉にとることができるくらい単純な奴になる。本当はリンの奴がいれば手っ取り早いのだが、まぁいない者を嘆いてもしょうがない。
俺はとにかく大津を煽り、本来の目的を忘れさせることにした。ちなみに大津の目的は《初音ミクの捕縛》だと予想している。予想の理由は簡単で、《アンドロイド研究所》には初音ミクがそもそも存在しておらず、初音ミクのデータが全くないからである。

レン「しかしお前も老けたな。」
大津「…せやろか?これでもわい28なんやけど。」
レン「…素直に驚いた。40ぐらいだと思った。」
レン「まぁでも誰とは言わないが、お前みたいな老け顔で体もガリガリでブツも小さそうな奴は永遠に童貞きれなさそうだけどな。」
大津「…??」
大津「…おいレン。なんでお前そのこと知っとるんや。」
レン「なんのこと?」
大津《…こいつ。言わせる気か??》
レン「なんのことかなぁ〜」ニヤニヤ
大津「わいが…わいが…」


大津「童貞やってことや??」

大津は何やら大声で叫んだ。しかし奴もタイミングが悪い。ちょうど那覇家の前を女子高生が通ったまさにその時に叫んでしまったのだ。案の定、女子高生にはクスクス笑われている。いやぁ…かわいそう。引かれなかっただけでもマシか。

大津「…おいレン。お前もう許さんで。」
大津「よくもわいに赤っ恥をかかせてくれたな。」
大津「バラバラのスクラップにしてやるで??」

すると大津はルカ姉の背中をポンポンと叩いた。何かの合図だったのだろう。その合図を認識したルカ姉は俺に体感で音速を超えるレベルの蹴りを放った。俺は調査用《詳しくは後に説明》として改造されたボーカロイドアンドロイドだった。その為、多少の戦闘なら満足にできる自信はあった。しかし、ルカ姉のそれは多少の戦闘を遥かに凌ぐ領域のモノだった。ルカ姉の全ての攻撃を防ぎきれずモロにくらう。

レン「まさかここまでとは…」

完全な誤算だった。俺は見るも無残にボロボロにされていく。ルカ姉の肉弾戦の技術は恐らくサイヤ人レベルなのだろう。ルカ姉は元々戦闘用ではなかったので、戦ってもなんとかなると思っていた。でも…このままじゃ…いずれ自己回復装置《ボーカロイドアンドロイドに元々埋められている傷等を自動で回復する装置》も機能しなくなって俺は本当にスクラップにされてしまうだろう…そう…さっきルカ姉に瞬殺された大輝さんみたいに。

大津「今なら謝ったら許してやるで。」
大津「まぁそのルカの猛攻から抜けて謝罪できたらの話やがな??」
大輝「床を舐めるのはお前の方だ??」

…次の瞬間ルカ姉の攻撃は止まった。そして、鈍い音が周囲に響いた。大津が大輝さんにさっき野球で使っていた金属バットで殴られた音だった。

レン「…大輝さん??」
大輝「レ
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