暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第2章 滅殺姫の憂鬱と焼き鳥の末路
第43話 波乱の幕開け
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くれ」

「分かった。それから……例の魔崩掌女(まほうしょうじょ)のことだが」

「待て! その呼び名で決まったのか!?」

「ああ、ただし君の考えているのとはおそらく字が違う。前回の総会で話し合われたのだが連中が魔法少女を名乗っている以上意思の疎通にはこちらも同様にその名で呼ぶ必要があるのではないかという意見が出た。だがその名で呼びたくないという意見が、特に魔術派の連中から出てな。激論の末、魔法崩壊掌打漢女、略して魔崩掌女と呼ぶことに決まった」

「そ、そうか。で、連中がどうした?」

「ああ、連中のお陰で既に大きな被害が出ている。最も被害を被っているのは旧魔王派だが、俺達英雄派にも被害が出ていてな。早急に対策をせねば行動を起こす前に組織が瓦解しかねないということになった」

「対策か。あんなものどうしたら良いんだ? 幹部全員で当たるか? 正直総力戦でもしないとあれは止まりそうにないぞ」

「それも含めて幹部全員で話し合いとなった。君も出席してくれ」

「やれやれ、こんな所で計算が狂うとは。今回こそは無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)様も出てくるのかね?」

「いや、今回も顔は出さないらしい。いつも通り旧魔王派の連中が窓口となって会議の結果を報告するそうだ」

「組織の存続に関わる事態でもそれか。さすがに怪しいな。ゲオルク、そちらの方も調査しておいてくれ」

「了解した」







   ☆







 レーティングゲームから一週間。今日も私たちは部室に集まって仕事の時間までだべってる。この一週間であったことといえば部長がイッセーの家に住み着いたことかしらね? 原作通りではあるんだけど……黒姉や龍巳、白音のことを思うとちょっと複雑だわ。

 そうそう、イッセーの左手だけど、原作通り龍の気を口で吸い出すことで何とか見た目は人間の手に戻った。ドーピング液を代償にして左手の龍化は免れないかなと思ってたんだけど、甘かったみたい。まあ原作は肩まで龍になってたし、幾分マシだとは思うけど。

 この件に関しては龍巳が落とし前つけてたわ。先日ゲーム後に盛大にやっちゃった後塞ぎこんだイッセーを慰めて、なんとか回復した後にこんな一幕があった。

「ドライグ、左手、どういうこと?」

『い、いやこれは、相棒が力がほしいというから代償でな? 相棒も了承済みだ』

「そんなこと分かってる。我、聞いてるの別のこと。イッセーの体内、ドーピング液あった。そっち代償に出来たはず」

『い、いや確かにそっちも使ったんだが足りなかったんだ!』

「……そんなはずない」

 そう言って龍巳は赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)の宝玉に手を触れると目をつぶった。すると

『待
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