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ぶそうぐらし!
第17話「たんさく」
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り、先生はそう言った。
  さすがに意図が汲めず、俺は首を傾げる。

「あ、いや、あのね?いつもいつも遼君は皆を護るために戦ってくれてるから....なのに、私はなんにもできなくて...。」

「.......。」

  無力感を感じているって事か...。

「確かに、遼君は頼りになるし、今まで何度も私達の助けになってきた。...けど、偶には私達を頼って、ゆっくりしてほしいの...。」

「先生....。」

「遼君、寝てる時以外、ほとんど休んでいないでしょう?」

  ...確かに、起きている時は大抵なにかの作業をしている。
  由紀みたいにお気楽で過ごしてる訳じゃないし、他の皆のように生徒会室でゆっくりする事も少ない。...確かに休んでないな。

「....心配してくれてありがとうございます。」

「決して、無理だけはしないでね...。」

  俺の肩に手を置き、諭すように先生はそう言ってくる。

「分かっています。...ところで、あの、少し近いです...。」

「あっ、ごっ、ごめんなさい。」

  石鹸の香り..ではないけど、女性特有の香りが鼻をくすぐる。
  ...俺、こういうのだけはあまり慣れてないんだよな...。

「...大丈夫ですよ。先生は...皆は優しい。それだけで、俺の心の支えに...助けになっていますから。」

「っ.....!」

  安心させるように、俺は微笑みながら先生にそう言う。

「....もう。.....ありがとう。」

「...あれ?体調悪くありませんか?顔が赤いですけど...。」

  よく見ると先生の顔が少し赤くなっていた。

「な、なんでもないわ。...もう、夜も遅いから早く寝るようにね?」

「あ、はい。」

  言ってなかったが、今は夜だ。
  音もあまり立てない方がいいし、俺も寝るか。







「.....見っけ。」

「遼が減らしすぎたから、少し外出する羽目になっちゃった。」

  翌日、ネイルガンが実際に使えるか、蘭と共に実験しにいった。
  学校内の奴らは全滅させて、学校周りの奴らもほとんどいないせいで、見つけるのに少し時間がかかってしまったが。

「こうやって...こう、か。」

     ―――パン!

「...おお、使えるな。」

「じゃあ私も!」

  蘭も撃ち、簡単に二体が倒せた。
  反動も少ないし、これなら皆扱えるだろう。

「じゃ、戻るか。」

「そうだね。」

  先生にも休むように言われたからな。今日はゆっくりしようか。











       〜おまけ・その頃の...〜






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