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ぶそうぐらし!
第17話「たんさく」
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「木刀...模造刀よりも扱いやすいかもな。」

  模造刀は斬る事も、打撃として使うのにもあまり向いていない。
  なら、まだ木刀の方がましだ。数もあるし。

「あまり気は進まないが...。」

  緊急事態。そう言う事にして役立つ武器が他にないか探した。





「後は、この倉庫だけ...と。」

  結局、あったのは木刀と模造刀ぐらいだった。
  他には一応程度の保存食だけで、後は奴らだけだった。

「砥石...これで研げば模造刀でも斬れるか?」

  一応持っておこうと、砥石を鞄に入れておく。

「...む、なんか仰々しい箱...。」

  ご丁寧に高級そうな雰囲気を醸し出す木箱がそこにあった。

「....刀?」

  シンプルな黒塗りの鞘に入った刀がその中に入っていた。

「本物か?」

  わざわざこんな箱に入れる事だ。
  一応、鞘から抜いて確かめてみる。

「....本物だな。」

  本物だった。まさか、道場にこんなものがあるとは...。

「砥石が置いてあったのはこれのためか。」

  それなら一式の道具は持って行っておいた方がいいな。

「...他には...お、短刀もあるのか。」

  さっきのは太刀、今度は短刀だった。...ふむ、他にもあるのか?

「...って、ないか。」

  短刀と太刀だけか。まぁ、本物な分、儲け物だな。

「緊急事態故、貰っていきますよ。」

  さて、街の探索に戻るか。





「....結局明確な収穫は刀だけか。」

  あれから日が傾いてくるまで探索したが、見つかったのはまだ使える非常食と、一部の警官ゾンビから奪った拳銃(with弾薬)ぐらいだ。
  後は度々見かける奴らの殲滅をしたぐらいだな。

「...帰るか。」

  これ以上、探し続けても見つからなさそうなので、続きは明日にする。







「帰ったぞー。」

「おお、お帰り。」

  学校に帰り、生徒会室の扉を開ける。
  中には胡桃だけがいた。

「あれ?他の奴は?」

「りーさんは屋上。他は太郎丸と遊んでるな。...実際には、美紀は太郎丸と仲直りしようとして失敗していじけて、めぐねえは皆をまとめようと奮闘してるがな。」

  美紀...強く生きろよ...。...そして先生はお疲れ様です。

「...胡桃はいかなかったのか?」

「私はその時見回りに行こうとしてたからな。帰ってきて暇になったら行こうと思ってたが、そこへ遼が帰ってきたって訳だ。」

「なるほど。」

  また絶妙なタイミングで帰って来たな。

「...収穫は?」

「残念
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