一振り目
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だろうが心臓の位置に孔が有ろうが気にせず構わず気さくに接してくれた。
だが、そこに水を指したのが神共だ。奴ら、私達が身命賭して戦っている場に急に降臨して『遊びに来た』とか宣った挙句に騙し落としの様な強引な手法で冒険者達を次々と眷属にし、能力を制限した上で縛っていった。例えばエルフは才が無い者でも魔法は最低でも八つは覚えて使えていた。ドワーフは力の弱い者でも100kgの質量のモノを片手で軽々と持つ事が出来ていた。しかし、『神の恩恵』を刻まれた途端、エルフ達の魔法は三つを残して消失。ドワーフ達は『神の恩恵』を刻む前に500kgの物体を片手で軽々持ち上げられていた者が、『神の恩恵』を刻まれた途端に200kgのモノを持ち上げるのが精一杯となった。小人族は特に酷かった。まぁ信仰していた女神が架空の存在だと言われれば誰だってああなるだろう。実在はしていたんだがなぁ……。神ではなく、小人族の遥か太古の女王としてだが。そらまぁ、戦神とかが唸るレベルでの獅子奮迅の戦いぶりを誇る戦乙女だったから女神として讃えられててもおかしくは無いが。王としても比類無き賢王だったしなぁ。
しかも、人魚族、人蛇族、龍人族、竜人族の四種族はモンスターに似た種族と云うだけで神々に鏖殺され掛けた。鏖殺を逃れた一部はダンジョン内に逃げ散り、残りは私が保護した。
そして、私をも眷属にしようとしてきた。それはもうしつこく。それでいて粘着質にウザったく、傲慢に。故に私は来る神来る神全てをブチ殺した。暇つぶし感覚だったから鉤十字を組める位置で殺したりしてな。暫くソレを続けていると、神々は一部を除いて私に近づかなくなった。代わりに一部を除いた神々による私の排斥が始まったが。『神の恩恵』を強引に刻まれた友人達や神々と共に下界に降臨して来たウラノス、ゼウス、ヘラが申し訳なさそうな表情をしていたな。まぁそんな事があり、面倒になった私はオラリオを離れた。そして千年の間、私は終ぞオラリオに戻る事は無かった。
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