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木ノ葉の里の大食い少女
第一部
第三章 パステルカラーの風車が回る。
キバ
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続ける! 奴らの心も体も、かき乱してやる! ――今決めた の! 私は弱くて、二人には私が信用できないかもしれない、でも! 私たちに残された道って、例えどんなに弱くても、我武者羅にぶつかってくことくらいだと思うから――

「通牙ァアア!!」

 カンクロウの立つ木の根元に通牙を食らわす。大樹がぐらりと揺れ、倒れた。飛び上がったカンクロウがそれを回避ししつつ、〈烏〉を用いて更なる攻撃を仕掛けてくる。
 ドベのナルトだってドスに華やかな逆転勝利をしてみせたし、同じ予選ではマナも我愛羅に傷を負わせた――例えその代償は大きかったとしても。後にリーは仲間を守る為に、死を覚悟で我愛羅と互角に戦い、そしていのは里を守り、自分たちを先に行かせる為に九人音忍を戦い、全員を死に至らせた。
 自分はサスケやシノやリーやネジやはじめほどに強くないかもしれない。それでも我武者羅にぶつかっていくことが今の自分に出来ることだと、キバはいのの言葉を思い返しながら、少し納得し始めていた。
 自分そっくりに変化した赤丸が飛び上がる。カンクロウが〈烏〉で赤丸を振り払った。その隙をついて、背後から精一杯のタックルをカンクロウに食らわせる。
振り返った〈烏〉がキバを地面に向かって突き落とした。

「いっ……!」

 駄目だ。右腕が完全に動かない。捻ってしまった足は紫色にはれ上がっている。ずざあ、と靴裏で樹皮が音を立てた。辛うじて木から落ちずに住んだのは幸いだろう。もし落ちたら二度と上がって来れないかもしれない。

「――なんで……なんでお前ら木ノ葉はそんなに、そんなに無鉄砲なんだよ!? さっさと諦めて逃げりゃあいいじゃん! 死に急ぐことなんてないじゃんかよ! 避難してりゃあいいじゃんか……!」

 ふとカンクロウに視線を向ける。彼の指が動き、〈烏〉がこちらに向かって突進してくる。そのカンクロウの表情もまた必死だった。そうだ。もし木ノ葉崩しが失敗した場合風がどうなるかなんて真面目に考えたことはなかったけれど――任務を失敗した彼らに、そして同盟を破った風に、あまりいい処遇が待っているとは考えられない。彼らも任務で、そして彼らもまた、必死なのだ。

「てめえらも確かに必死なんだろうよ……でもな!」

 左腕を一閃、〈烏〉の顔をぶん殴る。きゅるりと三つのニセモノの目玉がこちらを捕らえ、そしてがちゃんという音と共に〈烏〉の右腕がキバを殴り返した。

「だからって容赦も同情もできねえし、今の俺にゃあそんな余裕もねえ……それに」

 ダメージは思ったより大きかった。ぼたぼたと鼻から垂れた血が唇を流れた。鉄っぽい味。

「てめえが風に従うのと同じように、木ノ葉の人間が木ノ葉を守るのも当たり前なんだよ!! 木ノ葉の人間が木ノ葉を守らないでどーする? いのは死の覚悟で音
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