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銀の煌めき
銀の煌めき 1話 始まりの朝
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いっつも私と同じ時間なのに」
  ちなみに、私が起きるのはいつも6時半である。以前は、7時半に起きていたのだが、それでは少しでも寝坊してしまったら、8時40分に始まるホームルームに間に合わないため、ここの所は余裕を持って、起きるように、兄妹揃ってするようにした。この家から学校までは徒歩30分と、電車15分なので、6時半だと随分余裕が持てる。
「いただきます」
  私は、そう言うとトーストをかじった。今日は少しパンが焦げているが、いつもが焦げてなさすぎるので、これくらいが丁度いい。
「なぁ、梨桜。冬休みまであと何日くらいだったっけ?」
  帝斗は魔導書をテーブルに起き、コーヒーを啜りながらそう、私に問うた。
「えーと、あと9日…くらいかなぁ? でも、試験勉強とか無いの?」
  帝斗は、少し目を見開いた。
「な、なに、その反応…?」
「俺がいつ大学に行くって言ったか?」
  帝斗の口から出た言葉は、私にとって信じがたいことだった。
「え? だって、兄さん桜ヶ峰で1番成績良いじゃん。それなのになんで?」
  私の成績も自慢ではないが、学年ではトップクラスである。それゆえ、高校卒業後は大学に進学するつもりでいる。
「なんでって…、身分上仕方ないだろ? 俺だって大学行きたい気持ちは多少ある。だがな、私的な理由で副魔法師長が不在時間を増やす訳にはいかないだろ」
  私は、帝斗が大学にいかない、といった時、どうせそんなことだろう、となんとなく思ってはいた。
「でも、高校は行ってるじゃん?」
「あれは俺の意思じゃない。俺は中学卒業で、魔法師の仕事に専念しようと思って、会長にそれを言ったんだ。そしたらさ、お前は高校まで行け、と命令されてな。反対はしたけど、結局押し通されて、しぶしぶ高校に入った訳だ」
  初耳、と思ったと同時に、兄妹でありながら、なぜそんなことも教えてくれなかったのか、とも思ったが、それは言わないでおく。
「…お前、どうしたんだ? 俺なんか悪いこと言った?」
「え、なんで?」
「いや、なんか怒ってるような気がしたからさ。気のせいだったか?」
  なんでわかったんだろう、と思ったが、多分顔に出ていたのだろう。
「え、いやいや、怒ってないよ〜」
  朝食はあらかた食べ終わったので、このあたりで席をはずすことにした。
「ご馳走様。兄さん、私準備してくるね」
「おう」
  帝斗は既に、自分の隣に鞄を置いていて、いつでも出られるようだ。そうとなれば私も少し急いで準備をしなければならないだろう。
  私は食器をもって、台所へ向かった。居間の隣の部屋が台所である。
「梨桜様、食器は私が洗っておきますので、身支度をお済ませください」
  いつの間にか、美雪が台所にいた。
「いや、私
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