第九章 全ての始まり
第4話 新たな方程式
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私は数式や文字列の順番の法則など色々話し始めた。
数分程説明し、アレイスターはどこか納得したような、しないような顔をした。
アレイ「……なるほど。それは全て満たさないとダメなのか?」
柑果「ううん。どれか一つだけでいいよ」
アレイ「……通りで僕たちが気づかないわけだ」
ソフィ「でもでも、聞いたところで根本的な解決にはなってないんじゃない?」
アレイ「だけどいいヒントになったのは確かだよ」
ニヤつきながらアレイスターは鞄から取り出したノートにペンを走らせた。何か思いついたのだろうか。
私とソフィはそれをしばし見守っていた。
すると。
アレイ「ふむ……」
柑果「何か分かったの?」
アレイ「あぁ。でも確証がないし、創るのにはもう少し時間が掛かりそうだ」
ソフィ「骨が折れそうな作業よね。全ての魔法を書き換えるんでしょ?」
アレイ「勿論。そのために君たちも手伝って欲しい」
私まだ会って一時間も経ってないんですけど。そんな身勝手に信頼してもいいんですかねぇ?
ソフィ「良いわよ」
良いんですか……。
アレイ「神代君は?」
いきなり言われましても……。
ソフィ「……手伝ってくれる?」
そう言われましても……。
でもまぁ、学校の授業よりは面白いかな〜。教科書なんて見ただけで覚えれるし、計算も十桁×十桁の計算も暗算で出来るし。
理解してるかどうかは別だけどね。
だから。
授業中とかにでも考えれば……授業が暇じゃなくなる!
……いつも暇だったのかよ。
柑果「……分かった。協力する」
そして。
アレイスター、ソフィ、柑果の新たな魔法作りが始まった。
新世代魔法。
これは後にこう呼ばれることになる。
『魔術』と。
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