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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#32 船上の戦い
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妖獣アリエッタとの一戦。
それは、暫くの間は、野生のよりも遥かに強いモンスター。そして何よりも数の暴力もあり、多少なりとも劣勢に立たされてはいたのだが、動きも慣れ 徐々に自力で勝るこちらが魔物を圧倒していった。
「魔人剣!」
剣を振り、ガイがアリエッタまで続く最後のモンスターを切り飛ばした。
これで階段にいるのはアリエッタのみである。
「ガイ! 先に行きなさい!!」
ジェイドが、勝機と見て叫んだ。
「おう!!」
ガイも同様だった様で、持ち前の俊足で一気に階段を駆け上がる。アリエッタの力は確かに凄まじいモノがある。人間には決して懐く事が無いモンスターを手足の様に操る所もそうだ。……弱点があるとすれば、身体能力の面だろう。
だから、ガイが素早く動けば捕らえられない、とふんでいたのだが。
「行かせないっ!!」
アリエッタは、その小さな身体の何処にそれだけの力があるのだろうか? と思える程の俊敏さで ガイの行く手を阻んだ。モンスターがいなくても、彼女自身も強いのだ。
「聖なる槍よ! 敵を封じよ!」
それを見たアルは、両の手を翳し、詠唱を始めた。
アリエッタの頭上に3本の光が形を成した。完全に具現化されたのは、《光の槍》
「ホーリー・ロック!」
アリエッタを取り囲む様に降り注いだ3本の槍が、彼女の行動範囲を奪った。突然の槍に、彼女自身も驚きを隠せられなかった様だ。
「きゃああ!!」
思わず尻餅をついてしまっていた。
「根暗ッタ!! さっきのお返しよ!!」
そこに、アニスが一撃を加えた。
内側からの脱出は出来ないが、外からの攻撃は伝わる。効果時間は短いが無傷で攻撃をする事が出来る非常に優秀な束縛系譜術。
連続攻撃だったから、防ぐ事も出来なかったアリエッタはまともに直撃。
「きゃああああああ!!」
光の槍の結界の中で、アリエッタは気を失い、倒れた。
アルが使用した光の槍は、効力を失った様で、完全に消滅した。
そして、倒れているアリエッタに近づいたジェイドは、倒れたアリエッタに槍を突き立てていた。
「…ジェイド!」
「待ってください!」
アルが、ジェイドの行動を止めようと、槍を掴んで、イオンが叫び声をあげた。
確かに、命を狙われた。――……魔物だとは言え、彼女にとっては親であるライガ・クイーンを手にかけた事実もあった。……完全に殺す気で攻撃をしてきた。
それでも、幼気な少女の身体を 槍で貫くなど、見たくなかったんだ。
それを見たジェイドは 腕から取り出した槍を、再び腕の中に仕舞う。
「あなた達ならそう言うと思ってましたよ」
全く文句を言わ
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