暁 〜小説投稿サイト〜
Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#32 船上の戦い
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呟くと、解析機の電源を遮断。
 既に調べが終わったフォンディスクをケースに収め、懐に仕舞うと、仲間が待つ客室へと向かっていった。






 客室では、賑やかだった。その元はミュウである。
 どうやら、初めてみる海だった為、大はしゃぎをしていたのだ。

「ご主人様! 見てくださいですの! 回りは全部水だけですの! すごいですのっ!」

 ミュウは、感激のあまり ルークの周囲を飛び回る。そして、勿論 ルークのミュウに対する扱いは1つだ。

「んあ! うぜーな!! はしゃぐんじゃねえ!」

 と、一蹴するだけだった。
 あまりに感動していたミュウだったけど、流石に恫喝されてしまえば 静かになってしまう。

「うみゅう………」

 表情を落として、萎縮してしまっていた。

「あははは。ほら ミュウ」

 いつも通りの光景とは言え、泣きそうな顔をしているミュウは 少々可哀想だ。だから、アルはミュウの頭を撫でてあげた。

「みゅうみゅうっ♪」

 そうすると、くすぐったいのか気持ちいいのか、ミュウは すぐに笑顔に戻るのだ。

 そして……、それを 見ていたティアが思う。

「(…いいなぁ…)」

 可愛いのが大好きなティア。
 ミュウと遊んでいるアルを見て、羨ましかった様だった。


 そんな中、ジェイドが帰ってきたのだった。



「ジェイド、例のフォンディスクの中身は?」
「あ、そうだった。何か判った?」

 ガイとアルが、ジェイドにそう聞いた。
 間違いないのは、ルークと関係していると言う事、だろう。

「彼らは…… 同位体の研究をしているようです。そう、ローレライの音素(フォニム)振動数も記録されてましたね」

 ジェイドが説明を始めたのだけど、教養がよろしくない1名、ルークが盛大に声を上げる。

「だー! また わけわかんねぇーー」

 自分の事なのかもしれないのに、判らないのはいろんな意味で苦痛だろう。そんなルークを見て。

「ローレライはですね、第七音素(セブンスフォニム)の意識集合体、音素(フォニム)は一定以上集まると、自我を持つらしいんです」

 アニスが、気を利かせてルークに説明をした。
 うんうん、と頷きながら訊いていたアルだったが、疑問があり、アニスに訊く。

「えっと、でも…… その第七、《ローレライ》って、まだ仮説なんだよね? 確か 観測されてない…って書いてたような気がするんだけど………」

 アルがそう言うと、アニスは指を立てて説明をする。

「うん、そうだよ。まだ実際には観測されてないみたいです。後、音素(フォニム)振動数って言うのは…全ての物質が発しているんですけど、指紋みたいに同じものはな
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