暁 〜小説投稿サイト〜
Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#32 船上の戦い
[4/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
やはり気になるのは事実だ。

「……ところで 今のやつが残して言ったフォンディスクだ。何か手がかりになるかもしれない」

 ガイは、そう言ってジェイドに手渡す。

 この中身に、ジェイドの言う、確信(・・)があるかもしれないから。


「判りました。解析してみましょう」


 ジェイドは頷きながらそう答えた。




 その後、このコーラル城に、敵の姿は完全に無くなった。勿論、居着いていたモンスター達は少なからず健在だったが、六神将の様な者達はいない。……だから無事、監禁されていた整備士を救い出すことに成功した。

 全てを終えた一行は、コーラル城を後にして、カイツール軍港へ戻るのだった。





















〜カイツール軍港〜



 軍港では、助かった整備士とその部下達が、手を取り合い喜びあい、そして、襲撃の実行犯である六神将のアリエッタは捕縛された。

「……無茶をされましたな、イオン様。ルークもだ どれだけ心配したと思っておる」

 イオンやルークがカイツール軍港からいなくなってしまった事については、勿論ヴァンも知っていた。当然だろう、待機している様に命じたのに、何処にもいなかったからだ。

 ヴァンがイオンとルークに、静かにそう言う。簡単な説教といった感じだ。決して強く言っている訳ではないのだが、そこにはどこか迫力があった。貫禄と言うものだろう。

「すみません…ヴァン…」
「ご…ごめん… 師匠(せんせい)……」

 イオンもルークも、素直に非を認めて頭を下げた。
 傍若無人と言う言葉がよく似合うルークも、流石に師匠であるヴァンからの、お叱りを受けたら素直に謝るようだ。

 暫くは 厳しい表情を見せていたヴァンだったが、直ぐに表情を元に戻して、ルークの肩に手を乗せた。

「まぁ良い。……無事でよかった。さぁ…帰ろうか」

 ヴァンがそう言うと、ルークも安心した様で 直ぐに笑顔に戻っていた。

 そして、その後は襲撃等は特になく、連絡船へと乗りバチカルへと向かっていったのだった。












〜連絡船キャツベルト〜



 バチカルまでの船旅。
 ジェイドはまず、ガイから渡されたフォンディスクを解析していた。解析機に関してはこの船にも備わっていて、調べる事自体は難しくなかったのだが……、問題はそのフォンディスクの中身(・・)だった。

 全てを確認し、―――ジェイドは 全てを確信した。 


「やはり、そうでしたか。ルーク………貴方はいつか、私を殺したい程(・・・・・)、憎むかもしれませんね………」


 ジェイドは、そう静かに
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ